私たちはなぜ税金を納めるのか―租税の経済思想史―

私たちはなぜ税金を納めるのか―租税の経済思想史―

1,232円 (税込)

6pt

市民にとって納税は義務なのか、権利なのか? また、国家にとって租税は財源調達手段なのか、それとも政策遂行手段なのか? 17世紀の市民革命から21世紀のEU金融取引税まで、ジョン・ロックからケインズそしてジェームズ・トービンまで――世界の税制とその経済思想の流れを辿り、「税」の本質を多角的に解き明かす。

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私たちはなぜ税金を納めるのか―租税の経済思想史― のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年11月28日

    あとがきで、「日本の明治期の税制では、直接国税を一定額以上納めた者に対して選挙権が与えられた歴史があり、納税が「義務」どころか一種の「特権」「恩恵」と理解されるという歪みが生じた」という事が書いてあり、これはなんか現代に繋がっているなと思った。

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    Posted by ブクログ 2017年02月03日

    いやー、なかなか面白かった!
    市民革命などの歴史を、税制度に着目して考えたことないし、納税を権利だと考えたこともなかったし。(とはいえ、私の場合は別に納税に対してネガティブでもなかったけど)

    あと、哲学的な話かと思いきや、意外にもグローバル税の話にも十分な紙幅を取って言及されていた感じだし、アトキ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年11月02日

    [「られる」一辺倒の卒業]給与明細を見るたびに、なんとなく「取られている」と感じてしまう税金。そんな税金がどのような思想を背景として成立し、国民国家内に取り入れられてきたかを解説するとともに、「上からの税金」とは一線を画した考え方について提唱する一冊。著者は、京都大学で教鞭をとられ、財政学を専門とさ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年12月24日

    非常に勉強になる本でした。私にとって、こんなに勉強になった本は初めてかもしれません。

    本書は「税金」を中心に据えながら、歴史や戦争、民主主義、資本主義、国家観(その背景にある哲学、例えばホッブズ、ロック、ヘーゲル)などを体系的に学ぶことができる内容となっています。

    しかもこれらが補足的に語られて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年11月04日

    とても勉強になります。二度目の読みなおし中です。
    タイトルから感じられた哲学的なところまでは掘り下げられていませんでしたが、税に関するわかりやすい思想史であり、現代の課題も丁寧に書かれていて、仕事にも直接的に役立ちます。素晴らしい一冊だと感じています。

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    Posted by ブクログ 2022年11月08日

    開始:2022/10/31
    終了:2022/11/8

    感想
    税の切り口から経済史、経済思想史を概観する。税は単なる政府財源ではない。あらゆる経済主体に影響を与え、ひいては資本主義の手綱を取る。

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    Posted by ブクログ 2018年10月26日

    ●非常に難しかった。しかし、どのような経緯を経て近代国家に租税が課されていったのかがおおよそ理解できた。

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    Posted by ブクログ 2017年07月14日

    イギリス、ドイツ、アメリカの近代以降の租税論通史の本。ホッブス、ロックにはじまり ニューディール政策、現代の国際租税回避まで、わかりやすく説明されている。それぞれに ドラマがある

    個人の所得に応じた累進課税による所得税、消費(支払能力)を反映した内国消費税、富の再配分としての相続税、独占企業政策や...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年08月01日

    少し堅く言えば、租税を通して見た国家論です。扱っている範囲が近代の欧米、それも英米仏と独が中心なので、そういう意味での限界はあるでしょうが、現在の日本国民が考えなければいけない項目はキチンと提示されていると思います。バランス良く叙述しながら、これからの最大の課題である、国境を超えた金融取引と課税回避...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年02月12日

    諸富徹『私たちはなぜ税金を納めるのか 租税の経済思想史』新潮社。市民革命以降の欧米の税制の思想史から税金と共同体の関わりを考える一冊。租税は国家が市民の生命財産を保護することの対価と考えたロック。参加し担うから「仕方なく払う」のではない。税制輸入した日本とは対極的だ。

    財務危機が日常化する現在、単...続きを読む

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