子ども観の近代 『赤い鳥』と「童心」の理想

子ども観の近代 『赤い鳥』と「童心」の理想

748円 (税込)

3pt

4.5

子どもを無垢な存在と見なすロマン主義的な子ども観は、日本では明治末に興り、大正中期の「赤い鳥」を中心にした「童話・童謡」運動で確立した。このイメージは、基本的には現在までも引き継がれているといえる。本書は、巌谷小波にはじまり、鈴木三重吉を経て多くの文壇作家たちが筆を染めた児童文学を素材として、近代特有の子どもに関する新しい「知」が、どのように生まれ、どのように普及していったかを辿る試みである。

...続きを読む

子ども観の近代 『赤い鳥』と「童心」の理想 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年03月01日

    巖谷小波、小川未明、北原白秋などの作品を読解しながら近代児童文学の歩みを追い、それが醸成した「童心」観の実像を明かす、という内容。著者さん、よく勉強されているようで例証に説得力がある。最終的に、社会の中心的なイデオロギー(優勢価値)に対しての副次価値(サブバリュー)としての位置づけを児童文学に与えた...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年04月06日

    [ 内容 ]
    子どもを無垢な存在と見なすロマン主義的な子ども観は、日本では明治末に興り、大正中期の『赤い鳥』を中心にした「童話・童謡」運動で確立した。
    このイメージは、基本的には現在までも引き継がれているといえる。
    本書は、巌谷小波にはじまり、鈴木三重吉を経て多くの文壇作家たちが筆を染めた児童文学を...続きを読む

    0

子ども観の近代 『赤い鳥』と「童心」の理想 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公新書 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

河原和枝 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す