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Posted by ブクログ 2012年04月24日
「夫婦善哉」は、発表当時東京文壇から批判されている。皇国史観もなければ左翼思想もない、と。その言葉の裏には、この戦時下に「あかんたれ」の男が「しっかりもん」の女に浮気して、いちやいちやと食べ歩いているような小説はけしからん、との軍部の意向が反映していた。
しかし、好いた同士は形式はどうあれ一緒に...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年02月14日
とにかく疲れた。
しっかり者の芸者蝶子が、駆け落ち相手である若旦那柳吉のしょうもない所業を許すたびに、「そんなの許すかなぁ。」とイライラし、終いに「(柳吉、)この甲斐性なしのアホが!」と何度言ったかわかりません(笑)。
この作品が世に送り出されてから半世紀以上経つけど、人間なんてそう進歩...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
オダサクの小説はとにかくおもしろい。独特のリズムは関西人のDNAによるものか。商家の「ぼんぼん」柳吉と芸者あがりの蝶子はんとの結婚生活の物語。昭和14年頃に書かれたこの小説,柳吉に貯金を使い果たされた蝶子はんがよよよと泣き崩れたり堪え忍んだりするかと思えば大間違い,馬乗りになってダンナの首をしめあげ...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
『私は目下上京中で、銀座裏の宿舎でこの原稿を書きはじめる数時間前は、銀座のルパンという酒場で太宰治、坂口安吾の二人と酒を飲んでいた――というより、太宰治はビールを飲み、坂口安吾はウイスキーを飲み、私は今夜この原稿のために徹夜のカンヅメになるので、珈琲を飲んでいた。話がたまたま某というハイカラな小説家...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
何が面白いんだろう?
よくわからないまま、でも、面白いな〜と思って読み進めてしまいました。
出てくるのはしょうもない人だし、そのしょうもない人と一緒になる人も周りの人もしょうもないのだけれど、その世界がなんか面白いのです。
文体とかキャラとかそういうのを超えて、この世界が面白いのです。
やっぱり作之...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月05日
以前追突事故に巻き込まれた時のこと、修理中の代車にはラジオしか付いておらず、そこから聞こえて来たのが収録されている『放浪』の朗読でした。
作品から漂う当時の大阪の下町の雰囲気に魅了され本を購入。
学生生活(2回目)を過ごした大阪の下町の大正~昭和の風情の描写が秀逸で、小説の登場人物の放浪に合わ...続きを読む
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