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Posted by ブクログ 2024年01月22日
川崎長太郎を初めて読みました。
徳田秋声、宇野浩二の流れを汲むとは知らなんだけど、この流れは西村賢太にも続いていると思う。
年老いた頃の作品も多くあり、過去の回想も交えながらも、静かに時間を眺める視線は読んでいて安心感をすらおぼえる。
芥川や太宰とは違い、長々と生き抜く。それは見方によっては退屈...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年01月11日
主人公は文学に憧れて家業を放り出して上京するが食えずに生家に戻り、実家からほど近い海岸にある漁師が網などを保管する物置を住処に寝起きする50過ぎのダメ男。
定職もなく妻もなく、物置小屋をねぐらに、ビール箱を机に私小説や匿名批評などを書き送って暮らしをたてる、負け組、駄目男の日常を綴った私小説を集め...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月22日
講談社文芸文庫ダメ人間私小説といえば葛西善蔵、嘉村礒多、そしてこの川崎長太郎である。
奇しくも「か」から名前が始まるこの三人の作品が書店で近くに並んでいることを考えると恐ろしい偶然を感じる。
誰だって己の芸術に可能性があるのならば貧しい魚屋家業など継ぎたくはないのだ。
いや可能性はなくとも魚屋...続きを読む
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