日和下駄 一名 東京散策記

日和下駄 一名 東京散策記

1,144円 (税込)

5pt

4.0

「一名 東京散策記」の通り「江戸切図」を持った永井荷風が、思いのまま東京の裏町を歩き、横道に入り市中を散策する。「第一 日和下駄」「第二 淫祠」「第三 樹」「第四 地図」「第五 寺」「第六 水 附 渡船」「第七 路地」「第八 閑地」「第九 崖」「第十 坂」「第十一 夕陽 附 富士眺望」の11の章立てに、周囲を見る荷風の独特の視座が感じられる。消えゆく東京の町を記し、江戸の往時を偲ぶ荷風随筆の名作。

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日和下駄 一名 東京散策記 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年09月20日

    1913~14年に連載された東京散策記。つまり、関東大震災前の東京の光景が記録されている。

    本書を通読して目を惹くのは、荷風の都市景観論である。たとえば…、

    ・東京に都市美があるとすれば、山の手の樹木と下町の水流である。
    ・駅や官庁といった近代建築は、古社寺の風致と歴史とを傷つけないように、慎重...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    永井 荷風氏と一緒に東京を歩いているような気になれる。
    当時としては「あたりまえ」の風景が、
    目の前にうかぶようで、なんだか心地よい。

    0

    Posted by ブクログ 2017年11月02日

    これを書いた当時永井荷風は35歳だったわけですが、文章読むと、もう60越えた老成した人が書いてるような貫禄が漂っててビックリしましたね。
    記載されてる内容についても、今の東京に当時と同じように残っている風景、消えてしまった風景とそれぞれあり、当時の荷風と同じ感慨に私もひたれる、面白い読書でした。

    0

    Posted by ブクログ 2013年08月15日

    荷風ぶらぶら散歩譚。まずは30代で執筆されたとは思えない、頑なに古き東京の景色を愛そうとするその頑固で老成した姿に驚かさせられる。大戦景気が正に始まらんとする大正初期、誰もが色めき立って駆け足になる時代に荷風は独り散策を続け、見落とされた風景、見捨てられた路地に偏愛を注いでいた。『濹東綺譚』の時と同...続きを読む

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