灰色の午後

灰色の午後

1,144円 (税込)

5pt

3.0

「何と云われようと、知らないことは知らないんだから、僕はそう云うしかないんですよ」とあくまで居直る惣吉。突然に出現した女の存在に崩解し出した作家夫婦の危機。反動化し戦争に向う困難な時代に、共に立ち向うはずの折江の夫が、逆に女で家を出ようとする。取り乱し、媚び、たじろぐ女としての自己の崩れを見据る作家佐多稲子の文学世界の最高の達成点。

...続きを読む

灰色の午後 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年06月25日

    プロレタリア文学という先入観を持って読んだせいか、もっと重々しい作品を想像していたが、読んでみると、思想性はあまり感じず、人間の心の機微を丁寧に描いた作品という印象が強かった。
    冒頭の浅草の場面や、自宅での家族・友人とのやり取りの場面などは、まるで映像を観ているかのように鮮明に目に浮かんだ。
    折江の...続きを読む

    0

灰色の午後 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社文芸文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

佐多稲子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す