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世間が顔をしかめる女たちが、安吾の前に頻出する。安吾はそれを"自然"だとし、その文学の中に析出する。安吾が析出した女たちは、40年の時空を超え、今、更に光を放ち、生き出し、動き出す。安吾が"予言者"であることを証明するかのように。敬愛する牧野信一の人と文学を語る秀作「オモチャ箱」、坂口安吾晩年の力作「狂人遺書」ほか8篇を収録。
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Posted by ブクログ
表題作「オモチャ箱」は牧野信一と著者の交流、牧野文学の破滅を題材としている。 もう一つの表題作「狂人遺書」は、豊臣秀吉の最晩年を、独白というスタイルで描く。朝鮮出兵期の煩悶と自嘲と猜疑心を小西行長、甥の秀次、江戸大納言(家康)をからめて見事に描いた。ラストに向けて妄想を逞しくしていく主人公。主観が客観?している奇妙な感覚に囚われる。 その他も力作揃い。「青い絨毯」は芥川宅を死の家と看破。他「中庸」「母の上京」「散る日本」「水鳥亭由来」「飛騨の顔」「都会の中の孤島」「砂丘の幻」計10編。
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