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世界に2億丁ある非合法の銃の半数を占める「悪魔の銃」カラシニコフ(AK47)。開発者カラシニコフやシエラレオネの11歳の少女兵などへの取材を通し、崩壊する国家の現状や、そこに暮らす人々を描く。
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Posted by ブクログ
アフリカの失敗した国々では、AKといふ鉄砲が出回ってゐて、それは大変素晴らしく、クロンボのお姉ちゃん(4キログラムくらゐは毎日運んでゐるので持てる)が持って、引き金引くと撃てるので、お姉ちゃんへ持たせて撃たせる。さらに、がっちょんがっちょんて付けるとちゃんとできる。使用に耐えうる。ソ連が生んだ技術の...続きを読む結晶には違ひないのだが、はー。 M・カラシニコフへのインタビューは、なかなかないらしいので貴重らしい。へー。
カラシニコフが設計したAK47が「失敗国家」で人々の命を奪い続けている現状を描くルポルタージュ。考えさせられます。
Ⅰは主にアフリカや中南米の国家でいかにカラシニコフが流出し、市民を兵士に変えているかを描いている。また設計者、ミハエル・カラシニコフへの取材もある。彼がカラシニコフに施したモジュール化と「あそび」の設計は、「使いやすい・壊れない・壊れても直しやすい」と三拍子そろった最高の銃を生み出すことになったわけ...続きを読むで、プロダクト・デザインの面からも優れた事例。開発から60年たった今でも基本構造を変えることなく第一線で活躍する製品と言うのも、現代ではそうそう生まれない。
「カラシニコフ」とは名機と謳われ、世界中に広まっている自動小銃の名前です。設計を行なった人物の名前を付けられたその銃が生み続ける悲劇を、いくつもの貴重なインタビューを柱にまとめたものです。元は朝日新聞に連載されたコラムです。 第I巻は、著者が専門とするアフリカにおける紛争を中心にまとめています。...続きを読む冒頭には、象徴的な話として11歳のときにゲリラに拉致されて少女兵にされたシエラレオネの19歳の女性へのインタビューから始まります。ここで「カラシニコフ」を使って3人の無抵抗の人を殺したことが語られます。 この他にもアフリカにおける「失敗国家」と貧困と銃の関係が数多く語られます。ANCの活動によりアパルトヘイトの廃止を勝ち取り、アフリカの大きな希望である南アフリカの低迷と治安のひどさも気が滅入る話です。 「失敗国家」を見分ける物差しは、「兵士・警察の給料をきちんと支払えているか」と「教師の給料をきちんと支払えているか」だそうです。多くのサハラ以南のアフリカの政府では、この物差しを満たせずに結果、銃の管理が行き届かず、次々と紛争や治安の悪化といった連鎖がやまない悪循環になっているということです。 第2章の「カラシニコフ」の産みの親であるミハイル・カラシニコフへのインタビューはある意味象徴的です。淡々とした悪意のないこの設計技術士との話は、この本を単純な銃反対というイデオローグな本という印象になることを避けているように思います。 作家のフォーサイスへのインタビューもありますが、こちらはご愛嬌でしょうか。 --- 『エコノミスト』の記者ロバート・ゲストが書いた『アフリカ 苦悩する大陸』に次のような一節があります。 「コンゴ(民主共和国)滞在中、何が最も恐ろしかったかと言えば、群集の叫び声でもなく、鳴り響く銃声や、ときおり見かける路傍に捨て置かれた死体でもなかった。それはあるとき目にした少年兵の姿だった。十二歳といったところだが、栄養不良の十五歳かもしれない。階段に腰掛け、AK-47自動小銃の銃口にあごを載せていた。... 自分の命にさえこれほど無頓着だとすれば、こっちの命はどうなるのか、と。」 自分は日本にいて、ほとんど関係のない形で毎日を過ごしているわけですが、こういうことが起きているということを知ることは何か意味があるような気がします。
単純に平和はすばらしいですよね。 命を奪われる心配は基本的にはないですしね。 ただ、世界には命の危険にさらされて生きている人々もいるわけで・・・・ しかし、命をかけて手に入れたいものもそこにはあるわけで・・・ 勉強になります♪
ドキュメンタリー。 淡々とした文章で突きつけられる現実に読めば読むほど凹む。 が、同時に読めば読むほど引き込まれて、目が離せない。
冷戦後世界に溢れたカラシニコフを扱った優れたルポルタージュ。アフリカ大陸を中心に、銃と国家を大きなテーマとしている。
カラシニコフをめぐる、さまざまな立場からのストーリー。先日のパリでの連続テロでも使われてたAK-47が知ろうとでも扱いやすいゆえに、大量破壊兵器と言われるまでになる。武器輸出が解禁された日本はこれからどう兵器産業と向き合い、利益と倫理の間でどこにポジションを取るのか重要な局面にいる。
カラシニコフ銃だけの話ではなく、それが利用されているアフリカの国々について、また武器を自主的に放棄したソマリランドについて、視点が偏ることなく、突き放すことなく、また感情が移入しすぎることなく、割と客観的に書かれていて、興味ふかく読めた。
11歳の少女がAKで三人殺したっていう衝撃的なくだりで始まりAKの歴史、世界で何をしてきたか、この兵器を通じ、アフリカに起こる動乱を描くノンフィクション。続きがあるので続きも読む。動乱と貧困、伴う政治の堕落と崩壊。難しい問題と常に共に居る銃なんだと改めて感じる。
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