夏の約束

夏の約束

616円 (税込)

3pt

3.9

ゲイのカップルの会社員マルオと編集者ヒカル。ヒカルと幼なじみの売れない小説家菊江。男から女になったトランスセクシャルな美容師たま代……少しハズれた彼らの日常を温かい視線で描き、芥川賞を受賞した表題作に、交番に婦人警官がいない謎を追う「主婦と交番」を収録した、コミカルで心にしみる作品集。(講談社文庫)

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夏の約束 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    マルオのトイレの個室で自分のことを罵った落書きを見て
    生きる気力がわいたというのが印象的だった
    マルオはヒカルと手をつなぎながら歩いていて
    それを小学生に馬鹿にされようと怒らない

    それはマルオが強いわけでも優しいわけでもなく
    ただ、人一倍弱いから、そうやって気にしないように
    紛らわしていたのではな

    0
    2011年12月14日

    Posted by ブクログ

    ゲイカップルが主役ですが、肩肘張らず自然に日常を描いています。
    何気なく何度となく読んでしまう、そんな本。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

     登場人物にはゲイカップルやトランスセクシャルな女性、養護学校に通った兄をもつ作家や、乗り物パニック症の主婦など、世間でいうところの少数派に属する人達が沢山出てくる。世間の人達から好奇の眼差しで見られたり侮蔑されたりしつつも、彼らは彼らの日常を送っている。そんな日々を淡々と描いており、劇的な展開はな

    0
    2015年11月29日

    Posted by ブクログ

    トランスジェンダー、ゲイのカップル、障害者を兄弟に持つ女の子、パニック障害持ちの主婦…この小説に収められている二篇に登場するのは、マイノリティな人間だらけ。
    こういうマイノリティである人々を扱った作品が芥川賞を受賞する、まずそのことが私は個人的に嬉しかった。

    ただ、それだけあって受け入れられない人

    0
    2020年11月24日

    Posted by ブクログ

    いつか読もうと思っていた本。
    芥川賞受賞作だったんですね。
    主人公がゲイなのは知っていたけど、デブとは思いがけなかった…
    会社員のマルオは95キロ。編集者で小柄な恋人のヒカルとは手をつなぎっぱなしでデートをする仲。つなぎっぱなしにする必要性をこっちは感じないけれど、二人で宣言するような意味があるのか

    0
    2010年01月21日

    Posted by ブクログ

    芥川賞受賞作だそうで。同性愛者の恋人同士、肥満のマルオと自称ジャニーズのヒカル、トランスセクシャルのたま代さん、不倫していた予言が特技の岡野さん、おばかの岩淵さんに売れない作家の菊ちゃん…。何だかどこか弱くて、情けなくて、ダメな愛しい登場人物たちの淡々とした日常です。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    うすーいカルピスみたいな本。唯一のアクションシーンは終盤、顔に銅製の片手鍋が直撃するところぐらい。顎を割って入院した知り合いがいる自分にとっては、被害者の入院シーンは実にリアルに情景が浮かんだ。

    0
    2023年10月09日

    Posted by ブクログ

    この作者が織りなす悲しみの雰囲気は、少しだけ癖になりそう。
    ハッキリと書くことなく、ジワリと滲ませる感じ。

    表題作の「夏の約束」について。
    MtFの美容師がひょんなことから入院することになる。
    友人らがお見舞いに行くと、同じ病室の男性から心無い言葉を聞いてしまう。

    "隣のベッドに新しく

    0
    2019年07月21日

    Posted by ブクログ

    読後感は「夏の日のレモンスカッシュ」それも氷が融けて味が薄くなったような。ゲイの主人公と最初は重い感じがしてちょっと抵抗があったけど、さらりと読めました。

    0
    2010年02月01日

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