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ロシア帝国やソヴィエト連邦のもとで長く忍従を強いられながらも、独自の文化を失わず、有為の人材を輩出し続けたウクライナ。不撓不屈のアイデンティティは、どのように育まれてきたのか。スキタイの興亡、キエフ・ルーシ公国の隆盛、コサックの活躍から、一九九一年の新生ウクライナ誕生まで、この地をめぐる歴史を俯瞰。人口五〇〇〇万を数え、ロシアに次ぐヨーロッパ第二の広い国土を持つ、知られざる「大国」の素顔に迫る。
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Posted by ブクログ
スキタイの興亡、キエフ・ルーシ公国の隆盛、コサックの活躍からの1991年の新生ウクライナ誕生までのロシアに次ぐ大国のナラティブを読破します。
ウクライナは、同国語で、ルーシー、つまり、ロシアの語源なのだ。ロシアはウクライナから分かれていった国とある。その関係は、モンゴル支配終了から始まる。 ウクライナの重要性 ①ヨーロッパの大国になりえる潜在力 面積ロシアについて、第二位、5千万の人口は、フランスに匹敵する ②地政学的の要所である。西...続きを読む欧世界と、ロシア、アジアを結ぶ通路であり、地中海への玄関でもある ウクライナの特徴 ①ソビエト・ロシアと融和しているにも関わらず独自の文化、言語を保持し続けてきたユニーク性。ソ連時代は教育を奨励、ウクライナ語による学習などが盛んに。 ②キリスト教ではあるが、ギリシャ正教⇒ロシア正教⇒ウクライナ正教である。ローマ教会とは一線を画す ③ユダヤ人が多い ④ 農業大国であるが、工業国でもある。 ウクライナ史概説 BC8世紀 キンメリア人 印欧語族 BC7世紀 スキタイ人がウクライナ地域を制圧、ペルシャの騎馬民族 BC2世紀にスキタイ人が滅び、いろいろな民族が対応、やがて、東スラブ人が現れ、7世紀には同時にひろがる 862年 リューリク ノヴゴロド公に キエフ公国の始まり 1240年 モンゴル軍、キエフ制圧、タタールのくびき 1502年 キプチャク汗国滅亡 タタールのくびき終わる この間、ポーランドとリトアニアに相互支配される コサック、始めはポーランドに味方する、登録制に、各国へ派兵される 1765年 エカテリーナ2世の南下政策により、ロシアに併合、独立が失われる 1853~56 クリミア戦争 ロシアにより、セヴァストーポリ軍港が置かれる。 1917年 第一次大戦後、一瞬独立 ウクライナ国民共和国樹立、ロシアとオーストリアに二分される 1922年 ソビエト連邦へ ウクライナは、ソ連、ポーランド、ルーマニア、チェコスロバキアの4国に分断 1986年 チェルノブイリ事故発生 ソ連への不信感が増大 1990年 350年ぶりに主権を回復 目次は以下の通りです。 まえがき 第1章スキタイ 騎馬と黄金の民族 第2章キエフ・ルーシー ヨーロッパの大国 第3章リトアニア・ポーランドの時代 第4章コサックの栄光と挫折 第5章ロシア・オーストリア両帝国の支配 第6章中央ラーダ つかの間の独立 第7章ソ連の時代 第8章350年待った独立 参考文献 ウクライナ略年表
内容の濃い一冊だった。 ウクライナ人というのがどういう人を指すのかわからなくなるほどいろいろなことが錯綜した歴史。今回のプーチンの攻撃も流れの中の一つか。 独立したといってもまだまだ30年ほどの短い平和。誰にも侵す権利はない。人々を殺すな。子どもを殺すな。
彼の地域が、ウクライナという国になるまで。紀元前から近現代まで網羅されていて、世界史好きだと、単語調べながら読み進めたくなる。 ただ文化的に円熟してくると、人物名の羅列がスゴい(個人比)。ウクライナやロシア文学、バレエなどに詳しくないと、呪文の詠唱に見えてくる。
長い伝統と重厚な文化を持ちながらも、近年はとくにソ連崩壊後、わずか30年しか独自の国も持たなかったにもかかわらず、ロシアを上回るほどの国に成長したウクライナの歴史と物語。 所詮、国民国家とは、幻想であり、それゆえに脆い。 もちろん、「日本は世界で一番長い歴史を持つ国」というのも、フェイクである。
ロシアがウクライナに侵攻したがる理由と、ウクライナが絶対に譲歩したくない理由が、少しは理解できた気がする。
22年のウクライナ侵攻を受けて、ちょっと歴史を学んでみようかと購入。肥沃な土地を有するが故に東から西からずっと他国に支配され続けてきたこと、独自の民族・言語を有すること、ロシア人と混同されがちな多くの文化人を輩出してきていることなど、勉強になった。日本とは地政学的条件が全然違うので、こういった国の...続きを読む歴史を学ぶのはとても意義深いと思う。
ウクライナの淵源はラテン、ゲルマンに属さないスラブ人が9世紀に建てたキエフ「ルーシ」国(ルーシはロシアなので、首都キエフをつけて区別する)、988年キリスト教化/モンゴル帝国に対抗して独自コサックが生まれ/反宗教改革の浸透で、ロシア正教から分派しユニテリアンとなった/19世紀にステップ地帯の開発で穀...続きを読む倉地帯になり/産業革命は労働者を必要としたが、農民は都市生活を好まず、ロシア人が多く移入した/第一次大戦も第二次も両側に徴兵/スターリンの民族抹殺/フルシチョフの寛容/ゴルバチョフの不明でロシアに次ぐ大国が独立 あらためて「国を作るのは大変だな」と思う。「国」はまず言語が分離して独立する。国境を越えたら、言葉が通じないのはいい方で、誤解されたり気持ち悪がられたり反発されたり、その文化の違いは乗り越えるのが難しい(アート・芸術では融合して新しい文華となることもある)。穀倉地帯のウクライナが2.30年代スターリンの強制徴発で数十万餓死の恨み、今も続くチェルノブイリ原発事故の被害/ソ連崩壊ウクライナ独立で置き去りになった、ウクライナ東部のロシア語母語住民…
よく言われる わたしたちに何ができるのか→まず知ること から始めている 「ウクライナ」という国が現在の位置のままで太古からあったわけではなく変遷がある。逆にだからこその「愛国」ってあるのだろう。
ウクライナの歴史を紀元前から遡って解説。ざっくりとではあるが、そもそもウクライナの歴史を何も知らなかった自分としては十分に得るものが大きな作品であった。 また現在のウクライナに対するロシアの思惑を理解するのにも役に立つ作品である。 特に近代史は周辺国の知識もある程度あったので理解が深まった。 一方で...続きを読む紀元前から近代までは周辺国や民族についての解説が乏しいため、ある程度の知識がないと深い理解を得られることができなかったが、親書としては十分に役に立つ作品であった。 やはりユーラシア大陸の歴史を理解するためには、民族、宗教など全体の大きな動きを理解しておくことが必要であると痛感させられた。
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物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国
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黒川祐次
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