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Posted by ブクログ
元検察官による「嘘」につていの本。
一般人にとって嘘を見抜くことが難しい理由が専門家視点のコメントで目から鱗だった。
一般人にとって「嘘だったかどうかの答え合わせができない」「嘘つきだと分かる相手にそれほど出会う機会がない」に納得。
防御の嘘は「本能の嘘」。
防御の嘘は「心のまばたき」。
飛んできたものを避けるための本能的な防御。
<アンダーライン>
★★★★★
①自分を守ろうとする「防御の嘘」
②自分を大きく見せようとする「背伸びの嘘」
③他人を陥れるための「欺瞞の嘘」
④他人を守るための「擁護の嘘」
★★★立小便にも理由がある
★★★★殺人事件の被疑者には「彼をなぜ殺したのか」と聞くより、「彼がいなくなると、あなたの状況はどう変わるのか」と聞いてみる。
★★★★★
事実の積み重ねで嘘は浮き彫りになる。
大事なのは、自分の行動の理由や言い訳を話させるのではなく、あくまで事実を確認するということです。その場その時の状況を一つ一つ確認していくのです。これによって、「数十円しか持っていなかったが、注文をし、それを食べた。その店は、出る時に代金を支払う仕組みであると分かっていた」という事実が浮き彫りになりました。
本人はいくら「騙すつもりはなかった」と言ったとしても、事実のみを積み重ねていけば、それだけで「騙した」という判定が可能になっていくのです。
★★★★ストレートに核心を尋ねるのではなく、心理的負担の少なそうな質問を数多く尋ねてみるほうが、事実関係を正確に把握することができます。
★★★★★
いくら説明がうまくても、常識的におかしい、社会通念とずれている、辻褄が合わない、非合理だという話には、嘘が介在している可能性が高いのです。
★★★★自白は「心の天秤」が傾くこと
Posted by ブクログ
二十六年間、検事を務めてきた著者が、多くの被疑者やその関係者を取り調べてきた経験から得た嘘の見抜き方を説明した本。経験則であるため、どの程度、本当にそのように嘘を判断してもよいのか、疑問な部分もあるものの、実体験に基づいた判断のものさしは、とても実践に繋がり、参考になりつつ、面白かった。
この本では、まず最初に、人間の嘘をつく理由から、嘘を四つに分類している。「防御の嘘」「背伸びの嘘」「欺瞞の嘘」「擁護の嘘」。そして、嘘を解体していくためには、「①嘘に勘づく→②嘘を確かめる→③嘘を断定する」というステップを踏んでいく必要があり、それぞれのステップに必要な心得や相手を見る視点が紹介されていく。
面白かったのは、それぞれの「嘘つき」が、本当のことを話を話しだす弱点は違う、という話だった。
言われてみれば、当たり前のことだが、嘘をついている理由が違えば、自白に転じる理由も違う。「あくまで事実を積み上げていく」「相手の答えを固定化していく」「『筋が悪い』ところに嘘がある」など、どんな嘘つきが相手であっても守るべきポイントはあるものの、一人ひとりが持っている、嘘の背景を理解する必要がある、という姿勢は、本を通して一貫していように感じた。
人の記憶の曖昧さや、人は気づかぬうちに嘘をつくものだということ、そして、同じ立場に立ってみると、自分や身近な人を守るためについつい言ってしまう嘘があることに繰り返し触れられている。第7章では、嘘そのものが悪とするよりも、その背後にある心理や人間関係の全体像を捉えることが、自ら真実を語らせることにつながるということを「心の天秤」という喩えで説明している。こうした心構えは、人を理解するうえでとても大切なように思う。
嘘を一度たりともついたことはない、つかれたこともない、という人はいないだろう。そうした嘘の向き合い方を考えたい人に読んでほしい本だった。
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