ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
7pt
安重根による伊藤博文暗殺。大逆事件で処刑された幸徳秋水、管野須賀子、大石誠之助。生きのびた荒畑寒村……。日本近代史のなかの人々が、いまそこに生きている人として語りなおされ、歴史の記述にはおさまらないいきいきとしたポルトレとして浮かびあがってくる。小説ならではの達成として動乱の時代を語る画期的な長篇。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
独特の構成。 これだけでもこの本を読んだかいがある位、なかなか珍しいと思うし、かつ、成功している。 現実を苦々しく見るだけで受け入れるしか手が無い大多数の人間の象徴として漱石という日本を代表する知識人の動向を基底におきつつ、現実を能動的に変えようとする暗殺者達の協奏、特に伊藤と安の同質性が上手く描か...続きを読むれている。 またこういう結末、村上春樹的に言えば読者に委ねられた開放的な構成は当方好み。 つまるところ読み応え十分の作品かと。
夏目漱石の、全集にも収録されていないエッセイをネタ元に、ロシアの日本語学科学生に講義するという設定が斬新。 伊藤博文を暗殺された者としてだけでなく、暗殺した側としても捉えているのが面白い。 どこまでが史実でどこまでがフィクションなのかもよく分からず、一番ページが裂かれているのが伊藤でも、伊藤を暗...続きを読む殺した韓国の英雄である安重根でもなく、幸徳秋水と愛人の管野スガ、そしてスガを奪われた荒畑寒村であるところも独特である。 エンディングも収まりがはっきりせず投げ出された感じなのだが、少なくとも、180ページの本を数時間で読んでしまったので、これは面白い小説だと思う。
ロシアのサンクトペテルブルクに招かれた一人の日本人作家が、徳川時代のロシアと日本との「縁」を語る中で、漱石の小説『門』に描かれた伊藤博文暗殺事件と安重根、そして漱石が所属した東京朝日新聞記者の杉村楚人冠と幸徳秋水との関わりが紐解かれていく。小説の体裁をとった歴史エッセイ、というところか。連想が連想...続きを読むを呼び、後半は荒畑寒村、管野スガ、大石誠之助にまで話題が及ぶ。リサーチ力はさすがで、いろいろ教えてもらった。 ただし、学生を前にした講演という設定にもかかわらず、まったく対話性が感じられないことに驚かされる。ずっと口語体が維持されているから、「講演」という設定は一貫しているものの、こんな話を延々と聞かされる側はたまったものではないだろう。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
暗殺者たち
新刊情報をお知らせします。
黒川創
フォロー機能について
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
明るい夜・かもめの日 女たちと男の話
いつか、この世界で起こっていたこと
試し読み
岩場の上から
ウィーン近郊
彼女のことを知っている
京都
きれいな風貌―西村伊作伝―
暗い林を抜けて
「黒川創」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲暗殺者たち ページトップヘ