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Posted by ブクログ
ずいぶん前に漫画を1巻だけ読んだことがあり、ずっと気になっていた作品でした。
今回書店で文庫本を見かけたのも縁と思って手に取りました。
良くも悪くも、旧日本帝国軍の「臨機応変に対応できない(ある意味で無能な)上層部を、現場の優秀な下士官がフォローする」というあり様を賛美する雰囲気がないわけではありませんが、自分の部隊からの死傷者を限りなく少なくすることが部隊を率いる者としての価値だ、と信じて時には非人道的な行為(住民を謀略によって避難させ、その村を焼き払ったり井戸に毒を入れたりする)も行いますが、それがどれほどの「悪」なのか、ふとしたときに住民や部下に見せる優しさがどれほどの「偽善」なのか、ということを痛烈に自覚し、自己嫌悪を抱きながらも奮戦する主人公の姿は潔く、美しくも見えます。
圧倒的な武力を有する<帝国>の侵略をうけた<皇国>の兵として、撤退戦の殿軍をつとめる彼らが、この後どのような苦境に立たされ、またどのように克服してゆくのか、続きが気になります。
1巻読了
筆者の文学然とした言い回しとテンポの良い展開がこの戦記への没入感を一層高めてくれる。この小説が未完であることが、最新巻まで読んでいないながらもとても悔しい。
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