魯迅 阿Q中国の革命

魯迅 阿Q中国の革命

924円 (税込)

4pt

4.3

帝国主義列強に侵略され、半封建社会であった清末から民国時代の旧中国には、様々な「馬{マー}々{マー}虎{フー}々{フー}」(欺瞞を含む人間的な「いい加減さ」)が存在した。そうした「馬々虎々」は支配者によって利用され、旧社会の支配体制を支えていた。魯迅は中国民衆を苦しめてきた悪霊支配を憎み、その支配を助長する土壌を憎んだ。彼は中国社会にいまなお存在する「馬々虎々」を中国(民族)の死敵と見なし、終生それと真正面から闘いつづけた文学者である。

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魯迅 阿Q中国の革命 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年09月26日

    中国の教科書には魯迅の作品ばかり並んでいたと中国の作家さんの本で知った。毛沢東のお気に入り作家だったらしい。
    この本を読んでから魯迅を読むと今までとは違うんだろうなと思う。作家さんの背景を知ると作品に深みが増すと思った。
    支配者が変わる中国では馬々虎々という生き方も致し方ないかとかんじるのですが。

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    Posted by ブクログ 2014年01月24日

    狂人日記や故郷のイメージが強かった魯迅ですが、魯迅が文芸をもって正そうと戦っていたものが大きくて、なんて激しくて孤独な人なんだろうと、印象を改めました。

    「故郷」の理解のために読みました。
    儒教が政治利用されていたこと、奴隷根性と、中国人の風習にしばられている姿…魯迅の書いた文学作品がこれほど当時...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年11月08日

     魯迅は死の直前親交のあった上海内山書店の日本人内山完造氏に「支那4億人の民衆は大きな病気に罹っている。そしてその病原は例の「馬々虎々」(マーマーフーフー)ということだね。あのどうでもよいという不真面目な生活態度であると思う。」と語ったという。
     もう一つの見過ごせない言葉は「没法子(メイファーズ)...続きを読む

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