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Posted by ブクログ 2021年09月24日
解脱と云う考えは、全く非現実的であり、夫れ程人の心を惹くものではない。事実、夫れに就ては冗舌な議論がなされてきた事からも分かるように、夫れは学者達の単なる論題に過ぎない。解脱は決してヒンドウーの宗教儀式や礼拝の目的ではない。ヒンドウーの儀式や礼拝の中心目的は、現世的な繁栄である。そして、此の現実世界...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年11月12日
ヒンドゥー教は、別に宗祖がいるわけでもなく、いろいろな神様を信仰するインド全体の世界観・文化・生活習慣なのだと理解。ヨガはそもそも心身を鍛え気の通りを良くして神に近付くための修練であり、その昔は川に浸かって内臓を取り出したり、濡れた布を鼻や胃に通すような修行も行われていたとか。現代のインド人科学者で...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月12日
宗教書ですが、インドの旅行書として有用です。日本文化底流にあるヒンドゥー 例えば輪廻転生、業(カルマ)や浄・不浄感などが理解できるし、ヨガやベジタリアンについてりかいが深まります。そのほかインドの偉人、カンジー・Rタゴール・ロマンローラン(仏)・スリーオーロビンド・シュリー・ラーマクリシュナについて...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年08月21日
ヒンドゥー教の過去から現在に至る有り様が、うまく整理されている。様々な引用も読者の理解を助ける。新書としてはけっこう分厚いが、文章は読みやすいし、著者のインドでの研究・滞在経験が紹介されることが多く、最後まで興味深く、さほどの忍耐も必要なく読むことができた。著者の滞在経験は40年程前のものだが、今読...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月18日
ヒンドゥー教について筆者の膨大なフィールドワークや
研究の成果をもとに、初心者にも分かりやすく、
その現実と理想を説明する一冊。
馴染みの薄いヒンドゥー教を、
本書を読み終わる頃には親しみと畏れをもって
見つめることができるようになる。
語り口の柔らかさもあって、
穏やかにヒンドゥーの世界を知れる良...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月05日
ヒンドゥー教のふかーいところというより、庶民の目線を含めて俗っぽいところから聖なるところまで、エッセイチックに解説してくれます。
その解説がどこまで正しいのか、よくわかりませんでしたが・・・。
最終章のラーマクリシュナについては、とても興味を惹かれました。
顔はボビー・オロゴンっぽいけど、中身は完璧...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月25日
新書ながら400ページもある本。疲れました。
単に教義や信仰形態について文献的に迫るのではなく、筆者の体験からかかれている部分も多いため、全体として読みやすい。
内容として面白かったのは聖牛信仰について。牛、特に牝牛を殺してはいけないという教義が存在するのはその乳牛や糞が現実生活において非常に...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年01月19日
インドについて知りたくなったので、その代名詞とも言えるであろうヒンドゥー教を手に取り易い新書で読んでみた。
どうしてもヒンドゥー教はカースト制度などから固定観念としての異質さを抱いていたのだが、本書は著者の経験を交えて明快に解説していたように感じた。
なので入門書としては十分な出来となっているの...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月24日
四半世紀をかけて仕上げたという本書は非常に分かりやすく、また読み物としても(自身の滞在体験なども織り交ぜつつ)飽きさせない引き出しが多く、ひとことで言って良書。
ヒンドゥー教の特色をその宗教的寛容性に見る著者。ほかにも、最も超越的な修行者の極りっぷりと、庶民のご利益的信仰の落差がほかの宗教と比較し...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月03日
[ 内容 ]
弁財天信仰、輪廻転生の思想などヒンドゥー教は、直接に、あるいは仏教を通して、意外にも古くからの日本人の暮らし、日常の信仰、思想に少なからぬ影響を与えてきた。
本書は、世界四大宗教の一つでありながら、特定の開祖もなく、核となる聖典もない、いわばとらえどころのない宗教の世界観を日常の風景か...続きを読む
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