サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ

サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ

880円 (税込)

4pt

人は自分で考えているほど、自分の心の動きをわかっていない。人はしばしば自覚がないままに意志決定をし、自分のとった行動の本当の理由には気づかないでいるのだ。人間科学の研究が進むにつれ、「認知過程の潜在性・自動性」というドグマはますます明確になり、人間の意志決定の自由と責任に関する社会の約束ごとさえくつがえしかねない。潜在的精神を探求する認知・行動・神経科学の進展からうかびあがった新しい人間観とは。

...続きを読む

サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    神本。心理学科を選ぶに至った理由がこの本。読み切ったのは入学後だけど,学問としての心理学を知れた。面白い。

    0
    2022年02月13日

    Posted by ブクログ

    下條先生がCalTechに言ってしまう前に、最終講義がわりにこの本の読書会を開いたって覚えがある。なにか一生懸命質問したはずだが、覚えてない。当時、下條先生がディスカッションするときの「3つ質問があります」というスタイルを真似ることに夢中でした。

    0
    2013年04月29日

    Posted by ブクログ

    面白い。

    人の行動が潜在的な、本人にとって無意識の認知過程に大きな影響を受けていることを、心理学史上の様々な実験を紹介しながら解き明かしていく。

    密閉したビルの中でネズミを飼うと、ある程度まで増えた後、性的不能な個体や子殺し、同性愛などが多発し、場合によっては個体数が減少することもある。
    言うま

    0
    2012年01月22日

    Posted by ブクログ

    <目次>
     0.私の中の見知らぬ私―講義に先立って
     1.自分はもうひとりの他人である―自己と他者の社会認知心理学
     2.悲しいのはどうしてか?―情動と帰属理論
     3.もうひとりの私―分割脳と「自己」
     4.否認する患者たち―脳損傷の症例から
     5.忘れたが覚えている―記憶障害と潜在記憶
     6.見え

    0
    2011年03月02日

    Posted by ブクログ

    大学で心理学部に入ってすぐ読み、心理学に興味を持たせてくれた一冊。

    実験・生理心理学の入門には最適。読み終わった後は、抽象的な人間のこころとは何なのかが少し理解できるようになるはず。

    0
    2010年10月21日

    Posted by ブクログ

    人は自分のことをよく知っているようで知っていない。
    自由とは何なのか、前提となっている自由意思とはなんなのかというアンチテーゼが非常におもしろかった。
    認知過程の潜在性・自働性がテーマ。

    序 私の中の見知らぬ私-講議に先立って
    この本では心的過程の潜在性というドグマの根拠と妥当性を検討する。
    科学

    0
    2010年05月07日

    Posted by ブクログ

    人間の意思決定の自由というものは、近年の心理学、脳科学等の研究により、だんだんと怪しくなってきているようである。潜在的に、自動的に外界の情報を処理しており、自分が決断したということも、無意識が決断した結果を追認しているだけのような場合があるようだ。閾値下の自分(無意識)と閾値上の自分(意識)。この比

    0
    2018年10月20日

    Posted by ブクログ

    「人は自分で思っているほど、自分の心の動きをわかってはいない」というテーマ通り、まだ人間の心と行動についてはわかってないことが多いんだなというのが正直な感想。「〜と言われている」など断定しない表現が多かったのが印象的。

    最近からくりサーカスを読んだばかりだったので、人間の意思決定が環境や遺伝子によ

    0
    2018年08月05日

    Posted by ブクログ

    読者の興味を引く実験を多数紹介しながら、無意識のうちに生じている認知過程についての研究を、分かりやすく解説している本です。また最終章では、著者の考える「潜在的人間観」が、現代の「自由」と「責任」の概念に投げかけている、哲学的な問いについても考察が展開されています。

    とにかくおもしろく読める本です。

    0
    2015年09月24日

    Posted by ブクログ

    名著再読。容易に他者がコントロールしうる「自由意志」のあやふやさ、危うさを指摘したこの本の内容も、新しい常識として広まりつつある。しかし操作する側の手法もどんどん巧妙化している。「人をどう操作するか」という視点で読んでも面白いと感じた。

    0
    2015年02月23日

サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公新書 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

下條信輔 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す