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30年前の魔神との戦いの傷も癒え、平和の続くロードス島に、新たなる戦乱の兆しが現れ始めていた。暗黒の島マーモの皇帝ベルドが、カノン王国を攻め滅ぼしたのだ。しかも、彼の背後には強大な力を秘めた謎の魔女、カーラの姿があった! その頃、辺境の村ザクソンの青年パーンは、己の正義感の赴くまま、神官のエト、ドワーフの戦士ギム、魔術師スレインらとともに、故郷の村を旅立とうとしていた。自分の前に立ちはだかる、大いなる運命も知らずに……。これぞ日本ファンタジーの金字塔! 刊行当時の魅力そのままにお届け!
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日本ファンタジーの金字塔にして、メディアミックスの先駆け的存在ともなった大ヒット作品。
ラノベ黎明期に出版され、作品の世界観や設定などは、後の作品に大きな影響を与えました。
特に、多くのファンタジー作品で見られるエルフの特徴「長い耳」は、出渕裕氏デザインのヒロイン「ディードリット」の人気から定着したという話は有名です。
騎士に憧れる血気盛んな青年「パーン」の冒険を中心としながらも、諸国の興亡が描かれる文字通りの戦記であり、王や英雄たちの群像劇であり、人間ドラマであります。
硬派で骨太な日本ファンタジーの原点。
一度、手にとって頂けたら幸いです。
ワクワクドキドキ ファンタジー
小学生の時、夢中で呼んだ小説を大人になって読み返して、こんなにも面白く感じれるものかと驚きました。
やはり、この世界観、キャラクター、冒険ストーリー。
いくつになっても胸躍るものですね。
Posted by ブクログ
ファンタジー小説の名作。ライトノベルの先駆けとなった作品と言えるけれども、メディアミックスされた展開や、そもそもが『ソードワールド』というTRPGの世界観を踏襲した小説として、この作品が切り開いた地平はかなり大きいと思う。
私が注目したいのは、巻頭の登場人物の紹介がイラスト付きで書かれているということ。この工夫によって、「ファンタジー」という当時は一般的ではなかったジャンルについて、ある程度のイメージが描ける作りになっている。たぶん、これはTRPGの方法論から導入されて、そこから一般化した方法だと思う。今はそこからもう一歩進んで、象徴的なシーンを描くという方法に変わっているけれど。
物語的には「(パーンが)行って行ったままの物語」になっているのは、最初から何巻も刊行することが前提だったからだと思う。田舎の若者が仲間や英雄と触れ合うことで成長する物語だけれど、単体として読めば、あまり上手い構造になっているとは思えなかった。やはり登場人物が多すぎるし、ロードス島を右上から左下まで移動するにしても展開がアッサリしすぎな気がする。
でも、作者の文章力で救われている。見せ場を見せ場として書く能力は突出していると思う。特に、冒頭のゴブリン退治は、これ以上のゴブリン退治は読んだことがないなぁと思うくらい、物語に入り込む入り口として申し分なかった。
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