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Posted by ブクログ
「母が死んだ時、私の平凡だった世界は消えた。
そして今までカーテンの向こうにあったものすごいものが突然姿を現した。」
死という悲しみを受け入れ生きていく
命の物語
「アルゼンチンババア」というインパクト大で謎のタイトルとは裏腹に、心の深い部分を優しく包まれるような物語です。
簡単な分かりやすい言葉を使っているのに、なんという深い物語なのでしょう。
ばななさんの文章って、すごいなぁ。
この本は巻末に奈良美智さんのイラストが描かれていて、大人の絵本という雰囲気。
短いストーリーなので、手元に置いて何度も読み返すのが向いている本かもしれません。
Posted by ブクログ
・お母さんの体からお母さんの魂がいなくなった時、私はその冷たい体を見て何回も思ったのだ。 「ああ、お母さんはこれに乗って旅をしていたんだ」
・初めて行った時、私はあの古いビルを墓石のようだと思った。でも今は違う、古い夢を閉じこめて今も生きている、あれはきっと遺跡なのだ。
・「どうして人が遺跡を作るのか知ってる?」
「好きな人がいつまでも、死なないで、いつまでも今日が続いていてほしいって、そう思ったのよ」
よしもとばななさんの描く主人公は、冒頭で大切な誰かを失っていることが多い。普通はどーんと暗くなりそうな展開なのに、主人公の前向きな姿勢、文章の軽やかさ、救いのある展開で心が安らかになる。
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