太鼓たたいて笛ふいて

太鼓たたいて笛ふいて

440円 (税込)

2pt

4.3

戦前、中国や南方の戦線に従軍し、「兵隊さんが好きです」と記して戦意高揚に尽した林芙美子は、敗色濃厚になると「キレイに敗けるしかない」と公言し、たちまち非国民扱いされてしまう。国家が求める「物語」に躍らされた芙美子は、戦後、戦争の実相を知り、戦争に打ちのめされた普通の日本人の悲しみを、ただひたすら書きつづけた――。『放浪記』で知られる作家の後半生をたどる評伝戯曲。

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太鼓たたいて笛ふいて のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    とにかくト書きが素敵。「(全世界の愛を込めて)おかえりなさい。」とか、そこだけで涙があふれた。温かい戯曲です。同じ林芙美子を描くんでも、『放浪記』と読み比べると色んな描き方ができるんだなと思いました。

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    Posted by ブクログ 2019年08月19日

    林芙美子の後反省を著した 劇作品。終戦で戦争賛美を反省し、反戦活動を続けた。短編だが読みごたえあり。20199.8.19。

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    Posted by ブクログ 2011年09月03日

    知識不足で林芙美子といえば、放浪記、カフェー、女給、下落合在住、編集者を待たせる。といったイメージしかなかったけれど、戦争中従軍記者をやっていたのだなあと思った。舞台のことを大変遅ればせながら知って読んでみたんだけど。ちょっと作者の都合のいいように個人史を解釈しすぎかとも思ったけれど。けっこうおもし...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月25日

    何年か前に読んだ。
    井上ひさしの、評伝風の戯曲って面白いんですねー。
    ほかの戯曲もぜひ読んでみたいです。

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