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ボブの娘ニッキはニューヨークの大学を卒業後ヴァージニア州ブリストルの新聞社に就職し記者として活躍していた。ある日の夕刻、地元に蔓延しつつある覚醒剤汚染の取材を終え車で帰路についていた道中、山道で彼女の車は正体不明の車に体当たり攻撃を受けた。攻撃を2度まではかわしたが、3度目はたまらず彼女は車もろとも森の中へ突っ込んでしまった。ニッキが昏睡状態で入院中との一報を受けたボブは急遽現地へ飛ぶ。そこで、彼を待ち受けていたものは・・・。ボブの新たな闘いが始まる。
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Posted by ブクログ
ボブザネイラー再び、な感じで期待に胸膨らみ上巻終了。 本当は銃マニア並に詳しいし、筋金入りの戦闘狂のくせに普通のお父さんぶってて、悪党たちからも舐められているけど、銃持って突然スイッチ入って豹変する感じがたまらない。 作中会う人に礼儀正しく弱々しいお父さんみたいな感じで話しているけど、全くビビってい...続きを読むなくて本心は恐ろしく冷静に相手を分析してるし笑
ボブ・リー・スワガーも初老の年齢となったが、前作では、『キル・ビル』を彷彿とさせる、白羽を交えた闘いを、まさかの日本で展開してきたばかり。その死闘の古傷も癒えぬというのに、前作では荒れ地に馬を乗りこなしていた愛娘ニッキの危機を知り、ナスカー・レースの開催されるブリストルの街を訪れる。 剣に続い...続きを読むては車! 最近のハンター作品は、ボブ・リーの高齢化か、作者のそれか知らぬが、創作のモチーフにも趣味が混じるなど余裕の出てきた感が強い。もちろんその分だけ強引なストーリー展開に持ち込まねばならないのだが、そのあたりのプロット作りにも安定ぶりが窺えて、やはりそういうところに巨匠の存在感を感じさせるのである。 本書では、山道でいきなりニッキが暴走車に危険な追い込みをかけられる。自動車事故に見せかける手口で仕事を引き受ける殺し屋という、ありそうでなかなか前例が思い浮かばないキャラクター、ブラザー・リチャードの登場シーンであり、ニッキの危機である。 街がレースの熱気に包まれる中、犯罪者集団クラムリー一家が父娘を包囲する展開となる。クラムリー一家といえば、あの『悪徳の都』でボブ・リーの父アールが壊滅させたはずの犯罪者一族であり、ここで現れるのはその末裔なのである。 こんな設定自体にも、なぜか余裕のサービス精神を感じさせてしまうハンターの近年の創作ぶりは頼もしい限りなのだが、何より読み始めたら一気に最後まで駆け抜ける物語の疾走感こそが素晴らしいのである。 いつまでも変わらぬ冒険小説のエッセンスをそのままに、最後の最後の対決シーンに以って行くストーリー・テリングが何とも頼もしいのである。 最近、スワガー・サーガが、ダーク・ピットやジェイムズ・ボンドのシリーズのような無敵ヒーロー・シリーズに見えてきている。こうして安定してしまうことに淋しさを感じる自分と、冒険小説の醍醐味を存分に楽しみたがる自分とに分裂してしまいそうで、大変に悩ませられている今日この頃である。
ボブ・リー・スワガーシリーズの第4作。 麻薬組織を追っていた新聞記者であるボブの長女、ニッキが何者かに襲われる。昏睡状態の娘に変わって事件の謎を追うボブ。いつもの銃器に加えて今回はカーアクションの要素も加わって、マッチョな男たちの好きなアイテム勢揃い。奇妙な犯罪者一族と殺し屋、姿を見せない麻薬組織。...続きを読むあいかわらずのパターンながら楽しませてくれる。
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