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本好きの作家がつづる、心躍る読書エッセー。
ひとりひとりの人生が重なり合い、関わり合っただれかの時間が縫いつなげられ、無限へ、永遠へと広がっていく。本が、物語がある世界とは、なんとすばらしいのだろう。
この本は、まるごと物語にのみこまれることの至福に満ちた、すべての本とすべての本を必要とする人へのラブレターだ。
著者は語る――「収録してある本はほとんどすべて、読みたくて読んだものであり、読んでみておもしろかった本ばかりだ。こんなにも世界にはたくさんの本がある。私はこれらの活字を追いながらじつに膨大な、幸福な時間を過ごしてきた。その幸福な時間が、この一冊には詰まっている」
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Posted by ブクログ
文庫版で書い、お風呂に入る時に読んでいました。
うっかり寝てしまうので、濡れてシワシワです・・。笑
自分一人の世界のお風呂で、本の著者と対話をしに行くように、風呂に入る時に、この本を開きました。
本と出会う時は自分と著者、自分と本の中にいる人との対話がある。対話は、自分の見え方、考え方、感情に作用する。個人的な物語が本を開く時にある。
だから、一人の人、角田光代さんが本に出会った時を知ることは角田さんを知る、友達になる、対話をするような感覚にとらわれる。
単なるブックレビューというより、角田さんが日々生きる中で、本がどのように存在していたかを知る日記のようでした。
Posted by ブクログ
「私たちには物語がある」
そうそう、そうなんだよ…って偶然見かけたこの本を手に取った。どうやら読書感想文なんだ~と帰りの車の中で分かった。
冒頭の角田さんの書き出し。
これまでの自分を思い出しながら読むと、泣きたい気分になりつつも、物語があってよかったと思っていた自分に気がつく。
今考えれば、とても不安定だったあの時期(不安定だなんて今でも書きたくはないけどね)、唯一落ち着いていられる場所は本の中だったなぁ。
医師に「何をしているのが一番落ち着きますか?」と言われて読書と答えたっけ…。
「星の王子さま」もっとも好きな本の一つ。初めて読んだのは小学生の時だった。近所の人のお家で、掘りごたつの中に入り込んで読んだっけ。寝そべって読んでいたら、本にその姿勢をたしなめられて急いで姿勢を正して読んだっけ。
あらすじなんてものは全く分からなかった。でも、それでもこの本が大好きだったっけ。
少し大人になってから、この本のあらすじが分かるようになって、読むたびに感じ方が違うと気がつくようになって、なんてすごい本なんだ…と陳腐な言葉でしか言い表せない自分がもどかしいけど、
読書は、自分の状態に優しく合わせて寄り添ってくれるんだ…ってことを小さなころの私は感覚的に知っていたし、不安定だった私はそれにすがっていたし、今の私はあぁ、そういうものなんだ…と大人っぽい解釈をしていたりする。
読みたい本がたくさんあった。自分がこれまで読んだ本の話もでてきていたとても面白かった。
私たちに物語があって本当に良かったと思う。
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