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映画にはなぜ、お葬式のシーンが多いのか? 気鋭の宗教学者・釈徹宗師の問いから始まった対談。お相手は日本で一番若者が集まるお寺・應典院住職にして、かつては映画プロデューサーだった秋田光彦師。2人の“怪僧”が映画の中の生老病死、そして葬儀を手がかりに、人生の苦しみといかに向き合うかを説きます。とりあげる映画は『秋日和』から『永遠と一日』まで、全110本。読めば必ず観たくなる!
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Posted by ブクログ
面白かった。最近は専ら映画ではなく読書ばっかりしてるけど、読書のペースをもっと掴めてきたら、同じように映画も毎月何本かずつ観ていきたい。 出てきた映画は全部、Filmarks!に登録したはず。機会に合わせて順番に観たい。そのときまでこの本も置いておこうかな。 面白かったとは書いたけど、一点気にな...続きを読むったのはやはり、<女性の視点>。全然ないなと思わざるを得なかった。例えば前半で介護に関連した映画何本もでてきたけど、いつも介護する側は女性でされる側は男性。私からしたらうんざりするほどあまりにもそういう話ばっかりやけど、特にそこへの言及はなかった。後半では、死者を送る儀礼にしても、被災者の方たちが立ち直っていくための一つの術になり得た「エートス」にしても、そこには表に出ない形で無数の女性の無償の働きがあるやろうにと私は思ってしまう。その無数の女性一人ひとりだって、辛い思いをしている遺族であり辛い思いをしている被災者やねんけどな。震災に関しては被災地での隠されてしまった性被害だってたくさんあった。 この話者がお2人共男性やし、そして別にフェミニズムとか特別そういう切り口で話そうっていうことにもなってないし、仕方ないと言えば仕方ない。のかもしれない。けど、だからこそ、やっぱりわざわざそういう視点・切り口で話さないと話されないテーマなんやなと再認識させられた感がある。 映画っていうのは視覚情報に頼るところもすごく大きいものやから、そこには当然人の見た目、つまりは昨今ルッキズムという言葉で語られるようなものが多いに絡んでくる。「美しい女性」というものありきの物語だって多くある。映画もまた沢山観ていきたいとは書いたものの、そのことを考えると、(字で書かれる物語だってそこを完全に免れ得ないことは当然としても、)私には映画よりも本の方が合っているという結論にいつかたどり着くのかもしれん。
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