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平家を討ち破りし先兵となるも、京洛を追われた悪逆の徒、木曾冠者・源義仲――。勝者の歴史に刻まれた彼の姿は、はたして正しいものなのか? 父を身内に殺され、孤独の身で木曾に追いやられた不肖の“源氏の子”。己の血に抗い、立ち向かい、新しい国のありようを求めて戦い抜く男は、やがて天下に手をかける。人の幸せとは何か? 義仲が胸に抱きつづけたテーマを軸に、誰もみたことのない「源平合戦」の幕が上がる!
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Posted by ブクログ
勝てば官軍、負ければ賊軍…、 世の歴史書の多くは、勝者の都合のよい内容で書かれており、 これが平安時代ともなれば、それはその最たるものですが…、 木曾義仲は、賊徒のレッテルを貼られた代表格の1人でそぅ。 本作品では、義仲を、義の武将として主人公に置き、 法皇と頼朝、それぞれの立場で覇権を窺ぅ二人の...続きを読む策略に陥り、 もがき苦しみながら、賊徒として討たれるまでを描いており、 都と鎌倉の魑魅魍魎が、物語として興味深く語られてました。 ただ…、本作品の姉妹編の主人公となる弁慶を、 異形・色物に描きすぎている点が、若干興醒めを誘ったかも。 本作品の(悪い方の)キーマンとなった、源行家のその後は、 引き続き、姉妹編でも描かれるでそぅが、少し興味深いです。
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