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文化人類学とは、社会・文化・経済・宗教をはじめ諸分野にわたって、またそれぞれに異なる世界の民族を比較検証する広範な研究対象を視野に収めた学問である。その方法論として、フィールド・ワークによる具体的でしかも忍耐強い実証的な調査が重視される。本書は、この多岐にわたる学問を系統的に要約整理した入門の書として、一九七九年刊行以来、多くの読者を得て版を重ねてきたものを増補改訂し、学界の新しい情報を提供する。
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Posted by ブクログ
約30年前の本だが、文化人類学の概観をテーマごとに知ることができる。文化人類学は、(語弊があるかもしれないが)そこから人間の普遍的な有様を描写することができるなと感じた。
人間ってほんと面白いよね。この本を読んで、あらためて実感しました。 「裸体に対する羞恥心は決して衣服の発生原因ではなく、むしろ衣服の存在によって生み出されたものである」とか、シビれます。 白川郷の合掌造りがなぜあんなに大きかったのかとか、盆踊りはなんのためにあったのかとか、日本人でもあまり知らない「...続きを読む文化」が盛りだくさん。多妻制やシャーマンの話題も感心。今後もっと掘り下げたい分野であるし、自分がいまテキトーに生きている今も立派な「文化」なので当事者として楽しんでいこう、とも思わせてくれる良書。
1980年頃に初版が出版されたため、現在の研究を鑑みると少々変化している部分や新たにもたらされた考え等があるとは思うが、文化人類学についてその成立の歴史から内容に至るまで、大変わかりやすく解説している。まさに入門者にはぴったりの一冊だと思う。
文化人類学全体を上手に説明した良書。言語学を含めて、新書1冊で過不足なく、入門書レベルを説明している。少し古いのが何点だが、逆にこの20年の文化人類学がそれほど進んでいないことのためかもしれない。 第一章 文化人類学の世界 第二章 人間は文化をもつ 第三章 文化の進化と伝播 第四章 経済の技術・生...続きを読む活の技術 第五章 言語―その構造分析 第六章 婚姻・家族・親族 第七章 超自然の世界―宗教と儀礼 第八章 文化・心理・民族性 第九章 文化の変化がもたらすもの 第十章 残された諸問題
無文字文化を理解するために、 フィールドワーク(観察と面接)を行い、 他との比較により差を見つけだす学問。 そのため、 観察者の主眼がはいってしまうこと 観察、面接以外の武器がないこと などが問題になる。 このあたりは、気をつけたい。 とくに前半が面白く、 言語が人と動物をわけ、 他社と...続きを読むのコミュニケーションができ、かつ、 記憶と思考を助ける。 このため、文化ができていく。 という、サピエンス全史の理解も深まった。
教科書的ではない入門書をと書き出しながらも教科書的。ただ、入門書として分かりやすく、自分自身が何に関心があるのか見つけることができる。
もし人類がこれから一つの方向に向かって行くとしたら、それぞれの文化の違いと変容の歴史を理解して適度な相対主義でゆるく文化変容を受け入れて行くことが大切かなと。
学問の位置づけ、歴史、扱う分野を説明したうえで、生業、言語、婚姻・家族、宗教・儀礼などについて取り上げる。一般向けであることを意識していることが伝わってくるほど、わかりやすく丁寧に説明されている。学生時代に読んでおきたかった。 ・日本語は、南方系の言葉があったところへ、あとから大陸系の言葉が入り、...続きを読む混合してできあがった。南方系の言葉としてはオーストロネシア語、ドラヴィダ語(タミール語)が、大陸系の言葉として朝鮮語、ツングース語が候補としてあげられている。 ・無文字社会では結婚適齢期の年齢差が男女で開いていて、適齢期の男性の人数が少ないことが多妻制の要因のひとつ。 ・妻が夫の住居に移って住む夫方居住婚の社会が68%を占める。 ・日本で夫方居住婚が始まったのは、鎌倉時代の武士のあいだにおいてであり、庶民の間で一般化したのは江戸時代の中期と推測される。 ・母系制社会では、父親の財産は姉妹の息子(甥)に継承される。 ・平行イトコとの婚姻は厳禁されているが、交叉イトコとの婚姻は優先されている場合が多い。父系制社会では母型交叉イトコ婚が多く、母系制社会では父型交叉イトコ婚が多い。 ・東北地方に広く分布していたイタコと呼ばれる巫女は、視力を失った女性たちを救うための制度。
大学で文化人類学の講義(入門)を受けた直後に見付けてふらっと勝ってしまった1冊。 初版1979年発行、改訂版1990年発行と確かに新しくはないですが、様々な観点から書かれているのと、専門的な用語も事例を挙げて説明されているのでわかりやすく、まさに入門にぴったり。 こういう入門書がもっとほかの分野で...続きを読むもあったら手を出しやすくていいのに、と思うくらいにいい入門書だと思います。 お堅そうな表紙に反して中身はそこまで難しくなく、楽しく読めたので文化人類学って何が対象で何をするものなの?となんとなく気になっている人におすすめです。
今読むには少々古いのかもしれないが、文化人類学の輪郭をつかむためにはよかったのではないか。面白く読めた。しかし、途中で岐阜県白川村の記述が出てきたのはびっくりした。まさかそんな習慣があったなんて!
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文化人類学入門(増補改訂版)
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祖父江孝男
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