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Posted by ブクログ 2022年12月02日
最近、封建主義社会についての別の本を読んだばかりという所為もあることを認めつつも、この本によく言われる「日本にはイデオロギーがない」という問題、まさに封建主義から脱出できていないのが原因なのではないかと思ってしまった。封建社会は階層が決まっていて、上は自分の立場や地位を守るために頭を働かせることはし...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月08日
扱う時代は明治維新から1960年代までと幅広い。時代ごとに主要国が何を考え、どう行動し、日本政府がどう対応したか、内在的論理が丁寧に説明されている。
例えば、国際連盟の脱退に至る「東洋平和確立の根本方針」、その源流となる石原莞璽の思想が国防という現実主義に基づいている点、先立つ幣原の経済主義外交...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月08日
日露戦争までは統一的な外交戦略があったが、日露戦争後は、グローバル化する経済政策、中国における民族主義の高揚等、外交に置いて考慮すべきファクターが複雑化する一方、国内体制(軍部にしても官僚にしても)は硬直化し、日露戦争以前のような柔軟な対応できなくなった。
太平洋戦争に進んでいく外交の失敗の要因分...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年02月07日
入江昭氏の古典的名著。
明治維新から現代までと副題が付いているが、描かれているのは、1950年代までとなっている。
本書の、最大の特色は日本外交の本質を描こうとしたことにある。つまり、明治までのナショナル・インタレストと外交政策が終始一貫していた時期と、大正以降の終始定まらぬ外交姿勢とがダ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月06日
2012.12記。
1960年代に執筆され、今や基本書となっている本。
「不平等条約の改正」という国家目標を達成した19世紀末から太平洋戦争前後までの日本外交を、「基軸となる思想・目標」はなんだったのか、というアングルから振り返る内容。
これを読むと、いかに日本が欧米との摩擦回避に腐心してきたか...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年10月03日
ハーヴァード大学で外交史ないし国際関係論を教える著者が、明治から太平洋戦争後までの日本の外交史を概観した本です。
日本が国際社会の舞台に踊り出た19世紀は、西洋諸国が帝国主義的な覇権を競い合っていた時代でした。そのような状況の中に置かれた日本は、国土の安全と貿易の進展をめざし、軍事・経済両面での国...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月22日
明治期から、戦後すぐまでの日本の外交しについて概観した本。時期ごとに、事実とその時の外交当事者が何を考えたのかということについて、まとめられている。
日本外交は一貫した思想が無く、その状況に応じた対応をしてきたということを軸に、著者なりの見解についてまとめられている。わかりやすいし、的確だと思う。し...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年01月01日
大学時代に授業で買って積読になっていた本を、10年ぶりくらいに読んでみた。入江さんと言えば、戦後すぐにアメリカのハーヴァードに渡ってずっとアメリカで研究し続けている大歴史学者。その著者が、1960年代の30代半ばで書いた日本外交史。
日露戦争後から朝鮮戦争後までの日本外交について振り返っているのだが...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年01月23日
日露戦争後の日本政府の外交方針が一貫して協調政策を重視し、一方で欧米は日本が列強国の一員になりつつあることに常に脅威を抱いていた。
1920年後半から幣原内閣の協調平和外交より軍部の強行路線が優位だった背景として世界恐慌などの経済不安定や
中国の過激なナショナリズムの展開で政情不安が増大したことがあ...続きを読む
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