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Posted by ブクログ 2017年12月17日
小此木先生の文章は、
本当に接しやすく、
ユーモラスでもあるのに、
どこまでも専門的だ。
悲しむことに寄り添う仕事に、
胸を痛めながら従事している専門家にも、
なにゆえこのような作業が必要で、
我々が何を引き受け、
何をなそうとしているのかということを、
示唆してくださるようでもある。
悲しむと...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月01日
とても面白かったです。
同時に読み進めてたやさしさの精神病理とリンクするものがありました。
悲しんだり苦しんだりする能力の欠如、その裏に隠れる汚れ、醜さ、不快、悲しみを遠ざけておきたいことが発端で現れる形だけのやさしさだったり。
自己愛が強くて自己同一視し誰かを愛するポーズをとること、その錯覚から解...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月13日
初版が79年なので古い本だが、内容は古くなっていない。
どんな人でも、関わりのある対象をなんらかの形で失った時には、「悲哀の仕事」によってその喪失から立ち直らなければならないためである。
対象喪失は死別や離婚だけでなく思春期の親への反発や家族との不和にも適用できる。
悲哀の仕事とは、適切に悲しみ、...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
高校生の失恋した頃に読んだ本。
その時は,この著者に会ってお世話になるとは思わなかった。
運命とは不思議なものである。
人は思いをよせる対象を失った時ににどう耐えるのか。
死,失恋,怪我,受験失敗など,
人はいろいろな対象喪失を耐えて生きている。
その心理過程,防衛機制について解説している。 ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月22日
小此木啓吾 「 対象喪失 」 対象喪失により引き起こされる悲哀 に関するフロイトの研究をまとめた本。対象喪失とは、愛情や依存の対象であった者の死、アイデンティティの喪失など。
著者の主張で 驚いたのは
フロイトの悲哀研究は、父の死を経験したフロイトの自己分析から行われているとした点。悲哀の心理プロ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年08月15日
愛する対象を失う悲しみをカガクする一冊。本書は、愛情・依存の対象を失うこと(「対象喪失」)に対する心のメカニズムを、フロイト研究でも有名な精神科医の著者が一般読者向けに解説したものである。その内容は、精神科医として著者がこれまで診てきた患者を例に「対象喪失反応」について分析した章と、フロイト研究者...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年04月10日
失った対象への同一化、排除、理想化……様々な対象喪失反応が事例とともに書かれていて面白かった。後半はフロイトさんの勉強になった。ひとつの決まりきった対象喪失反応の流れが書いてあるのかと思ったら、そんなに単純な話ではないらしい。精神分析的な話(死んだ父への思いを姉の結婚相手に投影うんぬん)は時々屁理屈...続きを読む
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