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Posted by ブクログ
私の来し方の中で、いつも懐い笑顔で寄り添ってくれたのが
田辺聖子さんのご本でした。
最近では昔執筆されたお作が新たな装丁で出ているようです。
この本はわりと最近のエッセイ。
女性雑誌に聞き書きで連載されたそうです。
優しい言葉でご自身が大切になさってこられた
生き方のコツを話されています。
でも、優しいのと甘いのは違っていて。
ただふわりふわりしてるだけの口当たりのいい言葉じゃないのが
本書の魅力だと思います。
田辺さんのご本の中で、私はこれが、一番したたかで、いい意味で
骨のある表現をされているなあと感じることが多かったです。
小説やエッセイでも鋭敏な観察眼や人生の滋味を知る姿勢を
表してこられましたが、やはり小説という世に広く読まれたい形式の時は
そういう慧眼の鋭さをマイルドにしておられたんだなとはっとしました。
文章そのものは大変行き届いた、優しさに満ちたものですが
やはりオトナとして人生を渡り抜いてこられた方の骨太さや
言うことはきちんと言う姿勢が出ていて興味がありました。
年齢を重ねられて、嫌な感じでなく闊達さが加わった印象ですね。
女性向けですが、気軽に男性にも読んでいただきたい。
読みやすいので、あっという間に読み終わります。
Posted by ブクログ
田辺聖子さんが、「MISS」という雑誌で、主に三十代の読者に向けて語った連載をまとめたもの。とりたてて目新しい内容ではないのに、おセイさんの口から出ると、どれもこれも箴言のよう。一つも小難しくない、優しくあたたかい言葉で人生が語られる。
田辺さんが、自身の子ども時代の家族のことや、カモカのおっちゃんやその子どもたちとの思い出を語ると、私はいつも泣けてくる。振り返ればほんのいっとき、同じ時間を過ごし、愛し愛されたかけがえのない記憶を、田辺さんは大事に大事にして、楽しいことばかりではない人生を歩んでいくよすがとしている。これを読むと私はいつも「そうだ、私もきっと大丈夫」という気持ちになるのだ。
Posted by ブクログ
おせいさんの講演がどこかでないものか、とチェックしてるのだけど、なかなか見つからない。ご高齢だし、最近は控えておられるのかな。。。
ちょっとがっかりしてた最中、見つけた一冊。
軽い語り口で、そのへんでおしゃべりしてくれているかのような感じで、田辺流人生のエッセンスが満載です。
以下、引用なり〜。
面白いことを先にやりましょ。思い出すと口がほころぶようないいこと、素敵なことを、いっぱいいっぱい集めて、いい匂いのする素敵な人になりましょう。
いびつな習慣は、知らず知らずのうちにその人の人生もいびつなものにしてしまう。ほんのちいさなことかもしれない。でも、ほんのちいさな習慣が、その人の人生を助ける力になるんです。
目の前にあるものだけが自分のすべてと思うことを「未熟」という。
きれいに忘れようと夢見ながらも、いつまでも尾を引いて胸の中がくちゃくちゃしてしまう、これこそが人間。
愛情を持って周りをよくみていると、いろんなことを発見しちゃうんですね。気心が知れてくると、それが笑いのもととなる。
笑い合うことで人は一味になる。
人と自分を比べても、しあわせは見えてこない。それがわからないうちは、まだ幼稚。
大人になりかけのときが1番泣くんだと思う。
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