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Posted by ブクログ
仏像修復の話がこんなにもおもしろいとは思わなかった。予想外のうれしい驚きをくれた1冊。著者は(財)美術院国宝修理所(そんな施設があるんですねぇ)に勤めた後、独立して仏像や文化財の修復に携わっている人。名前は「いいずみ・としたか」と読むのだそうで(唐の太宗を思い出してしまった)。仏像の基本・修理の裏側・文化財保存と地域のつながりなどについて、数ページの短いエッセイが40編収められている。平安時代の仏像より江戸時代の仏像の方が壊れやすいとか、阿弥陀様だったはずなのに手をすげ替えられてお釈迦様に変身してしまった仏像があるとか、びっくりするような話が語られる。なかには、「一目見たら目がつぶれる」と伝承されていたため、寺の住職ですら見たこともない=盗まれたのにどんなものだったのか誰にもわからず探せない仏像の話があったりして、笑っちゃいけないと思いつつ笑ってしまった。著者はおじいさんかと思ったら30代半ばのまだ若い人。ガンダムのプラモデルと仏像を対比させたりして、固くなりがちな題材を素人にもわかりやすく料理している。著者自身のものと思われるイラスト・図解も飄々として秀逸。
Posted by ブクログ
親しみやすくてすいすい読める~。
多様な修理に感心し、御霊抜きと開眼供養に目からウロコが落ち、もし仏師がガンダムを作ったらって例え話に笑いました。
何より「壊れても仏像」ってタイトルがすてき。
維持する修理はともかく、新品同様に修理すると価値が下がる場合もあって(重要文化財から外れるなんてことがあるとは思いませんでした)保存が目的でもどこまで修理するかは微妙な問題か…。
仏像にはいつも「よく残ってたね」と声をかけるのですが、同時に「よく残してくれましたね」と残してくれた人にも感謝します。
彼らのお陰でものは残っていくからね。
いい読書をしました。
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