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これがまんがだよ
読んでいる途中、我に返って、ハットした。我に返った?そこまで没入していたなんて、一体何年ぶりなのか、もう数十年なかっただろう。
いつの間にか、頭で読むようになっていたのだ。こころが、体が持って行かれるような、自分を解き放つ向き合い方をしなくなっていた。
それをすると、日常に帰れない、いや、日常が別の日常になるからだ。それを止めることで大人の人生を生き延びたのだ。
年をとって抑制が効かなくなっているのだろうが、もう義務や責任はほとんど果たし、このゴワゴワした服は捨てても良いのだ。
1972年秋。病院の待合室に置いてあったボロボロの『マーガレット』は、魔法の世界の入り口だった。それから日常は別の世界と重なり合う色、音、感触あふれる愛おしいものになった。
あの日読んだ山田ミネコ『緑の目』にここで再会するとは。
今は2019年。私もまた、あの時に戻るべく、お迎えが来たらしい。世界は再び目眩のするような鮮やかさと、心揺さぶる音に満ち始めた気がする。
どこか遠くから、どこか遠くへ。マンガってそういう強い引力があるよね。
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少女・女性マンガ
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