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安政五年、井伊直弼に謀られ、南津和野藩士五十一人と、美しく才気溢れる姫・美雪が脱出不可能な絖神岳山頂に幽閉された。直弼の要求は姫の「心」、与えられた時間は一カ月。刀を奪われ、逃げ道を塞がれた男達は、密かに穴を掘り始めたが、極限状態での作業は困難を極める……。恋、友情、誇りが胸を熱くする、痛快! 驚愕! 感動の娯楽大作。
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Posted by ブクログ
めったに挙げない五つ☆。面白かった!こんなに面白い小説を読むのは久しぶりだ。しかも読後感が深い。 歴史ものでありながら冒険小説でもありサスペンスでもある。でも実は実は深く濃い恋、愛を描いた小説なのでありました。愛があればこそ耐えがたきを耐え、希望に生き抜くことができる。本当のエロくない真のエロス...続きを読むを感じました。 こんな面白い小説があったこと、たぶんそれほど話題にならなかったのが(知らないけれど)不思議です。P441~P442のやり取りは読後に再読しました。秀逸です。 まったく知らない作家だと思ったら「1995年のスモークオンザウォーター」で読んでいた。あの小説は…だったなぁ
「大脱走」江戸時代バージョン。 ようこんな設定考えつくな~と感心してしまう。時は幕末争乱期のちょい前、井伊直助が権勢を誇っていた時代。 僅か4万5千石の小藩のお姫様に一目惚れした井伊直助が大老の権限を振りかざして、津和野藩士51名に無実の罪を被せて断崖絶壁に建つ収容所に放り込んでしまう。姫が側室にな...続きを読むらなければ津和野藩に謀反の意志ありと判断され51名全員牢獄行き、但し1ヶ月の猶予あり。 まぁ、なんてご無体な。止めてください、大老様! 1ヶ月の間に脱出不可能な収容所から脱出するか、玉砕覚悟で討ってでるか、思案のしどころ。 中央突破は不可能、海への脱出も不可能な断崖絶壁、空を飛べるわけも無し、さぁどうする? ここで江戸時代武士階級には黒鍬者という身分があって土堀り専門の人材がいるとの展開。へ~、そんな身分あるの。 思わぬところに活路を見出し、居住小屋の畳の下から、姫が居住する寺と、外の登り口に繋がる林の中まで2本立てで掘り始める。 まんま「大脱走」だ。落盤があったり、窒息しそうになったり、穴の距離が若干短くなってしまったり、「大脱走」を知っている人は一層楽しめる展開になっている。 脱出は明日と決めた日に大老の懐刀、長野主膳が突然来訪、穴は見つかってしまう。「大脱走」ならもう1本穴があるところだが、さあ本作は? ここで奇想天外な脱出方法を披露してくれる、これには吃驚。そういえば物語序盤で井伊直助への献上品の中にさり気なく蒸気機関車と共に紹介されていた。 中々上手い。姫は無事に脱出、姫の行方を追うために手薄になった収容所から藩士は易々と脱出、は少しイージーでは? 直後に桜田門外の変が発生し事件はなあなあで処理され津和野藩はお咎めなし。 明治維新後、姫と脱出のリーダーであった桜庭敬吾は身分を超えて英国で仲良く暮らしましたとさ。 いいねえ~、凄くいいオチだ。ほのぼのしてしまう。江戸時代でも、これだけのエンタメ小説が描けてしまうんだ。凄い!「大脱走」ファンならお勧め!
安政五年の大脱走! 井伊直弼が密かに心を寄せる姫を我が物にするために姫の藩士達を脱出不可能なすり鉢状の山へ幽閉する。 さて、藩士達はどうやって脱出を図るか?! 掘って掘って掘りまくり!! 最後も壮絶! こんな歴史本なら気軽に読めると思います!
大老井伊直弼の謀略により、謀反の濡れ衣を着せられ、海や断崖で脱出不可能の山頂に幽閉された小藩・南津和野藩の美雪姫と南津和野藩士50余名。美雪姫を救うため、自分たちの濡れ衣を晴らすため、男たちは脱出すべく奮闘するというストーリー。 南津和野藩士たちが脱走を図るべく奮闘する臨場感が伝わってくるようで面白...続きを読むかった。最後のどんでん返しにもちゃんと伏線が張られていて読みごたえ充分でした。
井伊直弼に見染められた津和野藩の姫。そして姫を我がものにするため、人質として脱出不可能な山上に拉致される 津和野藩士。痛快娯楽作ながら、それだけではない熱い血が 隅々まで通っている。 姫のため仲間のため、今己に出来る事を決して 諦めない藩士達。そして姫も。 最後の1頁までエンターテイメント。ちなみに...続きを読む盛岡の某書店のTwitterから全国に火がついた小説です。
時代劇版、まさに大脱走! これ映画化したら面白そうです。 井伊直弼と家臣、南津和野藩の藩士の攻防、といったら 大げさかもしれませんが、面白い。 そして、この物語を通して感じる「意志」や「誇り」の尊さや強さが いい味わいを出していますね。 いい作家と巡り合ったな、という感じです。
五十嵐作品、初対面からは印象の良い出会い、のあとここんとこ2冊続けて「なんか違う。。」感を味わったので、もうこれが合わなければ私別れる、この恋あきらめるわ。。くらいの棘の分かれ道だったんですが、この作品はキタねー。これはぞっくぞくした。「リカ」なんかよりよっぽど、人間というものの怖さと強さを思い知る...続きを読む。1章の終わり、 「何も無い部屋の真ん中に、藍色の菖蒲が一花活けてある。その濃い青が、鉄之介の瞳を染めた。」ここは痺れた。やっぱりこの作者さんはどえらい創作の泉を内に持ってる。この一文は私が高校国語教師なら、後の井伊直弼である鉄之介の心情とともに解釈を書かせる授業をするね。深い失意と恨みと諦念が襲うこの場面、瞳を青に染めたのは涙なのか心を覆った闇なのか。でもそのあとの話も、五十嵐さんの完全な創作なのかこれに近いことがあったのかは知らないのだけれど、最後まで息をつかせず読み進めなければ心落ち着かない、すごい魔力がありました。カンタンに言ってしまうと桜田門外の変で有名な井伊直弼が引き金になる物語。でも主人公は彼じゃぁないんだなぁ。究極の脱走劇です。パピヨンやショーシャンクより。章タイトルは井伊直弼の恋、桜庭敬吾の岳、堀江竹人の土、亀井美雪の空、犬塚外記の忠、その後のこと。津和野藩、学びの藩、今の島根県かな。行ってみたくなったな。武士の道というのはこういう形もあるんだなぁ。これを映像化してしまうと、どうしても不衛生な不快感の伴う映像になってしまいそうだからこの作品は本で出会うのがきっと一番いい。2章、一転して権力者となった直弼へ献上されたさまざまな品を外記がいろいろ手にとり殿にお見せする、そこにさらっと出てきたとあるひと品、これがなんという伏線。。!!バテレンのヒントにも気付けなかった、そうか、そういうことなのか、とわかったときには全身鳥肌が立った。藩士の“命”を守るために身を差し出すのはたやすい、でも藩士の“誇り”を守るためには自分は逃げなくてはならない。美雪の英断も胸を打ちます。最高にクレバーなヒロイン。津和野の侍の魂を再確認する場面も良かったなぁ。「わしらは津和野の侍にござりまするぞ。なぜもっと早く言ってくださらなんだか」もう涙、涙。徹底して人間味のない長野主膳もだからこそキイパーソンだった。真の誇りが打ち勝つときの爽快感は、逆にいえば彼の存在が引き立ててくれるから。忠のために死を厭わず、それも武士の道、だけど誇りのためにどんな屈辱にも苦境にも耐えて生き抜く、それも武士の道。ラストの終わり方がいいなぁ。明記せずにこうもハッピーエンドを確信させるやり方は何て憎らしい。やっぱり好きだ、この作者さん。これは手元に置いて何度も読みたいし息子たちにもいずれ読んでほしい。甘えが出た自分が情けなくなったときにまた読みたい。これは名作だとおもいます。綾織りのようにひとりひとりが誰かのために、極限の条件下で知恵と勇気を支えあい、細い糸が重なっていつしか強い輝く羽根になっていくようなこの物語の美しさ、あなたの心にもきっと残るはずです。
タイトルを見た時に 頭によぎった映画「大脱走」のテーマ曲! 懐かしさ感じ、小説はどんな内容化と、興味津々。 五十嵐さんの時代小説とは珍しいとも思って手に取った。 まあ簡単にいえば、内容紹介にあるように 安政五年、井伊直弼に謀られ、 南津和野藩士51人と、美しく才気溢れる姫・美雪が 脱出不可能な絖神...続きを読む岳山頂に幽閉された、というものだった。 そのねらいは、ひとつ。美雪姫だった。 妻も側室もある井伊直弼が 25歳そこそこの姫に一目ぼれをしたから・・・。 姫に忠誠を誓う藩士たちは、 秘かに軟禁状態の小屋の下に穴を掘り始め、 姫を助けだすための地下道を作り始めたが、 疲労困憊で作業は困難を極める。 果たして無事に脱出できるのか・・・・。 最初の方は井伊直弼の初恋も語られ、 なかなか本筋に入れずじれったかったが、 いざ藩士たちが幽閉されてから、 脱出作戦を始めると、どんな展開になるのかと、 面白く読めるようになった。 最後には頭の良い姫の機転で 見事に大脱走するのが、心地よかった。 彦根藩主・井伊直弼・・・ こんな悪者ではないと思うけれど、 天下の井伊直弼に向かってでも姫を守ろうとする 藩士たちの想いが物語を面白くしていたと思う。 これが真実かどうかは不明だが、 変わったスタイルの時代小説で楽しく読めた。 ※読み終わっても、やはり頭の中には 「大脱走」のテーマ曲が鳴っていた。(;'∀')
武士ってカッコいい! いちいちカッコいい! 読みながら、どうか成功しますように 見つからないように・・と静かに息をしながらも 気が急いた。 映画『大脱走』を思わせます。 信念が報われる 爽快な読後感でした。
設定に無理がありすぎるのが気になったが、登場人物が皆個性的で魅力があり、楽しく読めた。ただ、脱走劇というならもう少しスリル感を味わいたかったかも。
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安政五年の大脱走
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五十嵐貴久
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