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官僚的で大嫌いだったJAL。「2次破綻もありうる」と懸念されていた同社の再建をなぜ稲盛和夫は引き受けたのか。経営者としての最後の闘いを京セラ創業やDDI時代のエピソードも交えドキュメント仕立てで描く。
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Posted by ブクログ
稲盛和夫によるJAL再建はあれよあれよという間にV字回復を遂げて完了してしまったという印象だったが、大変な苦労、葛藤が当然にあったわけでその内幕を詳細に教えてくれる本書は迫真のドキュメンタリーであり、極上のリーダー論である。腐りきった巨大官僚組織の再建はとてつもない難事業で、カリスマ性と哲学、信念の...続きを読むある稲盛氏でなければ到底無理だっただろう。 稲盛氏の自著はたくさん読んできたが、他者による評伝は氏のパーソナリティ、生き様を客観的に鮮やかに伝えてくれる。若くして創業し従業員たちの人生を背負い始めた時から心と信念を磨き続けてきた80歳稲盛氏のJAL再建は、稀代の名経営者の最後の大仕事であり、日本社会に熱いメッセージを残した。そのメッセージを確かな構成力でまとめ上げた見事な労作。大いに感動し感銘を受けました。 また、稲盛氏は民主党に期待し、物心両面でかなりの支援もしていたわけだが、野党転落、党の解体、特にかわいがっていた前原氏のなれの果てには相当寂しい思いをしただろうと思う。「民主党が天下を取ってもいい加減な政治をすれば、次に修正された自民党が政権を取る。何回か繰り返す間に人類の英知が生まれ、新しい国に変えてくれると思う」という民主党が政権を取る前の自身の発言がいくらかの慰めになるだろうか。
稲盛さんの迫力に奮い立たされるところがある。JALの大企業官僚体質からの問題点は、じぶんの勤める大企業の問題ともオーバーラップする。マネジメントではなく、リーダーシップを経営陣がどうもつか、そして、現場社員ひとりひとりが経営の視点をどうもつか、ここが仕組み化されるところまでいって、利益体質の企業がう...続きを読むまれるのだと感じた。稲盛さんの人間性の魅力は、徹底した数字へのこだわり、利益への追求が、最終的に社員の幸せにベクトルが向いてるところ。株主還元にいきがちなところを、社員幸福に向けての徹底した利益追求になってるのが特徴的。 また、社員の現場力を最大限活かすべく、経営陣のリーダーシップにもフォーカスされてるところ。今の日本企業の弱さは、リーダーシップなき経営陣、ゆえに無駄な現場力、社員幸福は二の次の株主対策のように思う。
稲盛さんのJAL奮闘記はめちゃめちゃ熱い。80代の稲盛さんがこんなにも本気で取り組み、人の心を動かしていったんだと思うと、若い世代の自分はもっとできることあるなと思ってしまうぐらい、情熱が伝わってくる1冊でした。かっこよすぎ!!!
・誰がやっても立て直せないと言われたJALに稲盛はたった3人の腹心を連れて飛び込んだ ・京セラを創業してから50年。半世紀にわたる経営者人生で蓄積した知識、経験、哲学すべてを動員し、経営破綻で自信を喪失した3万2000人のエリート集団に「生きる力」を植えつけた ・伝票の書き方、会議の進め方といった...続きを読む細かい仕事の作法の積み重ねであった。大雑把な経営計画しか持たなかった会社が部門別で日ごとの収支を管理するようになり、「自分は今日、会社の利益に貢献したのか、それとも赤字を作ってしまったのか」が一目でわかるようになった。稲盛が生み出したアメーバ経営の威力である。 ・稲盛はこれまでの記者会見やインタビューで3つの大義を挙げている。2万人近くの人員削減を実施した後に残った3万2000人の雇用を守ること。日本の航空業界の大手がANA1社となり、健全な競争がない独占状態に陥ることを防ぐこと。JAL再生の失敗が与える日本経済への悪影響を食い止めること、の3つである。 ・「日本企業のリーダーは、もっと強い意思力で会社を引っ張ていかなければならない。経営には格闘技と同じように闘魂がいる。闘志なき経営はダメだ。経営者は、自分の会社を何としても立派にしてみせるという闘魂を燃やしてほしい」 ・JALに乗り込んだ当初、稲盛は土曜、日曜も出社して朝9時から夕方6時まで100人を超えるJALすべての子会社の社長と1時間ずつ、延べ100時間超の面談をこなした。昼食を取る時間がないと、秘書が1階のコンビニエンスストアで買ってきたおにぎりを頬張った。齢80歳にならんとする稲盛が見せたすさまじい闘魂は、3万2000人のJAL社員を奮い立たせた。 ・JALから「予算」いう言葉が消えた。「予算」という言葉には「消化する」という官僚的な思考が潜む。稲盛が最も嫌う考え方だ。JALの社内文書で使われているすべての「予算」は「計画」に置き換わった。 ・稲盛から見ると、JAL社員は総じて当事者意識が薄かった。問題はJALの倒産の仕方にあった。 ・稲盛は高い志を持ち、私心なく集団を引っ張る指導者を「リーダー」と呼び、決してマネージャー(管理者)とは呼ばない。 ・「人間が生きていくのに一番大切なのは、頭の良し悪しではなく、心の良し悪しだ」 ・稲盛の話が終わると、その場で「コンパ」が始まる。1人1500円の会費を徴収し、柿の種やスルメをつまみ、缶ビールを飲みながら議論するのだ。京セラでも第二電電でもやってきた稲盛のスタイルである。 ・「大義のために苦労しましょう。そうすればきっと素晴らしい人生が開けてきます」 ・「私は経営の一番の目的は社員の幸福の追求にあると思います」 ・ありのままの情報を共有することで、社員は経営のマインドを持つようになる。そうすれば、組織は上からの指示ではなく現場の意思で動くようになる ・安い牛肉をどさどさと放り込んだすき焼きをつつきながら、「絶対に勝てる」と繰り返すのだ。酔いが回るころには若い社員たちもすっかりその気になり、「よし行こう」と気勢を上げる ・人間には数字を追いかける本能があるんですよ。数字の根拠が明確になっていれば、誰もが目の色を変えて数字を追いかけ始める。 ・社員全員が経営者 ・全員が当事者 ・理念が希薄化したとき、企業の運命は尽きる ・「経営者というのは、どこの国でも孤独なもんや。社員なら喧嘩もできるし、愚痴も言えるが、社員を預かる経営者はそうはいかない。全部、1人で引き受けて1人でディシジョンするわけや。」 今年読んだ本の中でもっともインパクトがあったうちの1つ。保険会社勤務の時代から沢山の社長に会い、直近までいた会社でも社長の近くで仕事をさせていただいていたこともあり、会社を経営するということへの想いや、孤独や社会的な意味についてより自分事に、深く考えさせられた。もし自分が将来会社をやるならきっとこの本を何度も読み返す気がする。大義のために苦労しよう。
再建不可能とまで言われた日本航空(JAL)を、会長就任からわずか3年弱で株式再上場まで果たした、稲盛和夫氏の経営哲学を、再建ストーリーを通して学べるとても良い本です。 私も経営者として、この本から多くのことを学ばせていただきました。 全従業員の物心両面の幸福の追求。 JAL再建にあたり、稲盛氏が経...続きを読む営幹部に向けて発した経営目標です。 この言葉を思い出す度、リーダーシップのなんたるかを再認識しています。
JAL再生の実録。稲盛さんの経営者人生の集大成になるだろうこの話はいつか追っかけてみたいと思ってて、ようやく読めた一冊。自分も無関係ではなかったから知っていた部分と、その大きな組織をどう建てなおしていったのか、何から手を付けてどんなアプローチで軌道に乗せていったのか、とても参考になりました。ここまで...続きを読むの方法論とそれをやりきる根性・熱意が必要なんだなと、自分の仕事に照らしあわせてまだまだ小さいな自分とレベルの違いを感じずにはいられませんでした。うん。まだまだやれることある。がんばろう。
稲盛和夫とそのチームによるJAL再生ドキュメンタリー。 会社更生法適用後、再上場の確率は7%(TDB調べ)と言われている中、それを成し遂げた再生物語を、日経新聞編集委員が綴っています。 (因みに、二次破綻の確率は40%) 民主党政権下での稲盛氏招聘の経緯から始まり、JAL役員の反発と理解、経営科学...続きを読むの浸透、787問題の解決、航空グループの選択などがまとめられている良書です。 時々に、過去を振り返る形で、京セラでアメーバ経営が高度化されていく経緯や、第二電電を立ち上げた背景に触れられているのも興味深いところ。 「計画一流、言い訳超一流」と言われた官僚らしい官僚組織に、「航空業界の素人」である稲盛氏が挑みます。 しかし特別なテクニックを凝らすわけではなく、「当たり前」のことを役員研修で説き、コンパで親睦を深めます。 そこからの京セラフィロソフィーとアメーバ経営の浸透を、稲盛氏の他、森田氏や米山氏、太田氏というブレーンや、JAL役員の目を通して描かれています。 ど真剣に仕事をし、利他の心で生きるべきと説く稲盛氏は、JALの再生を通して、日本の再生を国民に示したいと考えていたと言います。 このメッセージを私たちは、どのように受けとっていたでしょうか。 「これが経営だ」と唸らせる一冊です。
稲盛和夫、名前はよく聞いていたが、その人柄思想については知らなかった。 利他の心、自分に欲がないか問いかけ、ないことを見極めて仕事を引き受ける。 ameba経営、うちの会社に導入してみたい。 (効率の悪い部門がたくさん明るみに出るだろう!) 再建前のJALとうちの会社には、官僚的、言い訳がうまい、...続きを読む縦割り…など共通部分が多く、わかるわかると共感しながらどんどん引き込まれてしまった。 稲盛さんもいってますが、JAL再生は稲盛和夫だけでなく多くの人の歯車がうまく噛み合ってできた奇跡だった。 この本を読むまでは、ANAびいきの私は、ANAは真面目に頑張っているのに、JALは公的資金注入や税制優遇をしてもらいライバルを追い落とそうとするなんて、けしからん、健全な競争ではないのでは、と思っていましたが、見方が変わった。 でも世間では私のような誤解をしている人はまだまだ多いのだろう。
京都生まれの私にとって、京セラ・稲盛和夫は、子供の頃から聞いていた名前であるが、経営者ということぐらいしか思っていなかった。しかし、本書を読んで初めて、稲盛和夫の凄さを思い知らされた。私心なきアプローチは爽快にさえ感じるし、そうしないと途中で挫折してしまうのかもしれない。 本書を読んでから、悲しいか...続きを読むな、周りの人の行動をみたとき、本当に利他的な思いで動いているのか、自分の欲のために動いているのか、考えるようになってしまった。自分だけは、私心なき行動に努めたい。
経営者 稲盛和夫さんの経営者としてのラスト・メッセージ。 JALの再生で本当に伝えたかったのは、日本の再生。 全てのビジネスマンが読むべき本。
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稲盛和夫 最後の闘い
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大西康之
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