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世界の見方を変えるヒントに満ちた本です。
数学と音楽が主題ですが、メッセージはいたってシンプル。
モノの見方をチョイと変えるだけで、こんなに新しい世界が見えてきますよッ!
ということです。
Posted by ブクログ
天は二物を与えずと言いますが、この本の著者は、国際数学オリンピックで金メダルは取るは、ジャズピアニストとしてトリオでライブはするは、おまけに東大卒とくれば、恐れ入ったと頭を下げるしかありません。
それにしても、数学と音楽では、全く別の分野のように思っていましたが、著者によれば似ているということになります。本当かなあ、半信半疑でこの本を手に取りました。
かのピタゴラスの言葉に、「弦の響きには幾何学がある。天空の配置には音楽がある」p.33という言葉があるそうです。彼は、数学の数の世界、図形の世界、音楽の世界、天文学の世界を、四大学問として同じ土俵で見ていたと言います。そう言えば、レオナルド・ダ・ヴィンチもニュートンも、様々な分野に精通しており、今のように学問が細分化したのは、ごく近代になってからの話だというのを聞いたことがあります。
印象に残っているのは、2つ。
一つは、著者だけではなく、誰でも素晴らしい数学者であり音楽家!p.24という下り。その人なりのやり方や感覚で接する、最初は全部真似から始めてもよい、ただ、あくまでも自分自身の発見、理解、作品を大事に育てるという著者の主張が、何となく共感できました。
もう一つは、発見や創造の鍵は感じる力だp.36ということ。いかに自由に違う分野、ジャンルの中からヒントを見つけ出してくるかというのも、参考になりました。私も意図的にいろいろな分野の本を読むようにしていますが、それらをつなげる努力が足りなかったなと感じました。
数学については、いかに著者が素晴らしい能力を持っているか、十分に読み取ることができましたが、ジャズ演奏の方は、残念ながら、やはり耳で聴いてみないことには何とも言えません。何かの機会に実際に聴いてみようと思います。
Posted by ブクログ
中島さち子、ジャズピアニスト・音楽家・数学者、1979年大阪府生まれ。東京大学理学部数学科卒。幼少よりピアノ・作曲を楽しむ。中学2年生頃より、一時音楽をやめ、数学に没頭。1996年、高校2年生のときに国際数学オリンピック・インド大会で金メダルを取得(金メダルは、日本人女性として唯一の保持者)、1997年同オリンピック・アルゼンチン大会では銀メダルを取得。大学入学後は、ジャズをはじめとする様々な音楽と出会い、音楽に傾倒。数学科で現代数学(主に数論・表現論)を学びつつ、即興演奏の技を磨き、大学卒業後より、ライブを主とする音楽活動を開始。現在は、自作曲によるバンドでのピアニスト活動、数学研究、塾講師、ネットラーニング会社社員と、多彩に活動。音楽も数学も体験して楽しむこと、その醍醐味を伝えることの可能性を、日々追求している。一児の母でもある。著書には共著で『ゼータの世界』(日本評論社)、CDアルバムには「中島さち子トリオ」による『REJOICE(リジョイス)』がある。
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