支配せよ、と世界樹は言った

支配せよ、と世界樹は言った

726円 (税込)

3pt

201X年、新金融システム始動前夜。1秒を制する者が世界を制す――まさに弱肉強食の戦国時代さながらの混沌を前に、世界中のくせ者たちが動きだす。米最大IT企業トップ、華僑の若きトレーダー、娼街育ちでEU経済界の女帝、そして流浪の日本人、矢野。世界経済の支配権を賭けた四者の熾烈な攻防は、ついに最終局面へ――。未曾有のスケールと、手に汗握るコンゲーム。現代版「三国志」と絶賛の第26回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

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支配せよ、と世界樹は言った のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年04月20日

    『彼らの時間は生きる努力のために費やされ、貧しさは憂えても、恨みに思う暇すら許されてはいない。今を生きる以外に余裕はなく、生まれてから老いるまで、ただひたすらに生き、ひとたびも生を恨まない。
    それがこの人間世界の殆どを構成している巨大な底辺なのだ。世界を俯瞰すれば、言い尽くせぬほどにも多様広大でも、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年09月19日

    近未来の金融SFハードボイルド作品。
    クオリティの高さが半端じゃない。

    登場人物に冗長なところや嘘くさいところが全くない。特に主人公はともすれば、という役回りにも関わらず、惚れそうになるくらいそのスタイルは徹底している。

    他の作品もぜひ読んでみようと思う。

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    Posted by ブクログ 2013年03月27日

    コン・ゲーム小説って
    なんでこんなに面白いんだろうか…!
    騙し騙されの展開と
    最終的な黒幕は誰なのかという謎に
    ハラハラどきどきした。

    世界情勢とか経済に詳しければ
    10倍は楽しめた作品だと思う。
    私の頭ではなんとなくしか駆け引きが読めなかったので
    そこが悔しい。
    なんでもっと頭よくなかったんだ私...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年06月26日

    旧世界のヨーロッパ系の財閥、アメリカのネット寵児、アジアの華僑の3代勢力がネット経済の覇権を争う話。橘玲さんや服部真澄さんに近い感じで、あまり専門的すぎずに面白く読むことができました。

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    Posted by ブクログ 2010年04月17日

    IT技術とそれに引きずられる世界経済の中での闘争という、一見とっつきにくいあらすじながらキャラクターが秀逸な物語。半分越えてからが怒濤の勝負!
    とはいえ、決着、というか「勝者」の選択を東洋的に感じたのは私だけでしょうか。主人公(?)が一番つかめないが、一番納得がいくキャラクターでもありました。

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    Posted by ブクログ 2009年12月31日

    世界経済を舞台に、古くから世界を支配してきた特権階級に反旗を翻すお話。

    登場人物が多く、序盤はそれぞれの紹介も兼ね場面転換が多いので、ペースはゆったり。
    中盤から後半にかけての展開は圧巻。
    経済用語が多く、正直とっつきにくい類の話だと思うけど、それを全く感じさせない筆力と構成に感動しました。
    それ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年11月24日

    金融小説。
    ITが金融業界に及ぼす影響は?というお話なのでしょうか??

    ハゲタカとか波の上の魔術師とか好きなら好きかも。
    ITに詳しくなくても、金融に詳しくなくても面白く読めちゃうと思います。

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    Posted by ブクログ 2013年06月29日

    ちょっとバタバタした印象〜。規模がでかい話だけど、今一つピンとこない部分があった。キャラはたっていた。

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    Posted by ブクログ 2012年07月15日

    経済の話とITの話の融合。

    全世界で金融の取引には共通通貨を使おう→立ち上げ時に人為的なトラブル発生→誰がこの勝負に勝つか的な話。ちょっと違うか。

    前半は正直経済音痴の自分にはつらかった。だからなんやねんと。
    だけど後半の勝負に差し掛かってからのスピード感がたまらない。

    しかし全世界に流通して...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2012年03月26日

    金融取引の電子化、その新しい世界でアジア、アメリカ、EUの切れ者たちが覇権を奪いあう。そして裏で進められる陰謀。スピーディーで次が読みたくなるストーリーが素晴らしい。キャラクターの設定も良い。
    特に世界が舞台の小説で、日本人がその才を買われて「実行役」を担うところがグッとくる。

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