温室デイズ

温室デイズ

506円 (税込)

2pt

みちると優子は中学3年生。2人が通う宮前中学校は崩壊が進んでいた。校舎の窓は残らず割られ、不良たちの教師への暴力も日常茶飯事だ。そんな中学からもあと半年で卒業という頃、ある出来事がきっかけで、優子は女子からいじめを受け始める。優子を守ろうとみちるは行動に出るが、今度はみちるがいじめの対象に。2人はそれぞれのやり方で学校を元に戻そうとするが……。2人の少女が起こした、小さな優しい奇跡の物語。

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温室デイズ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年09月02日

    『ナイフを使って脅しても、カウンセリングマインドで接しても、私たちには誰も変えられないし、学校の崩壊を止めることもできない。結局、卒業を間近に、何も解決していない崩れた学校の中に私たちはいる。』

    あきらめのようでいて、なんだか希望につながっているようにも感じる。

    やるせないし、たいへんなんだけど...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月15日

    瀬尾さんの本を読み始めて作風はなんとなくわかっていたが、今まで読んでいた本とは違い衝撃的だった。いじめのひどさが赤裸々に描かれていて、心が痛いし苦しかった。なんでいじめって生まれるんだろうという人にってはこの本を通してなんとなくわかるのではないかな。みちるも優子も瞬も必死で生きている。批判やアドバイ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月09日

    学級崩壊したクラス(というより、崩壊した学校のひとクラス)を立て直そうとする主人公みちる。中学3年の卒業までの時間。みちるはクラスのみんなに「なんとかしよう」と投げかけるが、それがきっかけでいじめられるようになる。
    みちるの小学校の同級生(いじめが原因で転校した)優子。優子はだんだん教室に入りづらく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月31日

    中学校≒義務教育というセーフティネットが充実している場に通う子どもたちの話。
    中学3年生という中学卒業を控えた1年間、温室のようで温室ではない1年間をよりよくするために、自分にできるやり方で頑張ったみちるも優子も斉藤くんもすばら。

    瞬の変わり方を見ていて、やっぱ教育は長い目で見ていくことが大事なん...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月10日

    学校のいじめの小説というと、とても重苦しくて腹立たしくてつらい話に感じるが、みちるの決していじめに屈しない気持ちは、読んでいて重苦しさも辛さも半減してくれる
    みちるが無事に卒業できた時はスカッとした

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    Posted by ブクログ 2023年08月25日

    瀬尾まいこさんの本は結構読んでいて、めっちゃ油断してた。
    あったたかい作品ばかりだと思っていたからいじめとか暴力的な部分とかリアルで途中読むのが辛かった。
    でも、瀬尾まいこさんは確か中学校の先生の経験もあったはずだから中学生のリアルだったり、子供達に伝えたい事があったんだと思う。
    読み終わってそう思...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月21日

    それぞれの人が独立した存在であり、その関わりは単純でない人間模様。ハッピーエンドではないが爽やかな、瀬尾まいこさんの話らしい読後感。

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    Posted by ブクログ 2023年04月13日

    瀬尾さんの小説の魅力的であたたかなキャラクターが好き。そんな瀬尾さんにしてはピリッとするキャラクターが出てくる。でもそれは自分を守るためだったり困惑故だったりで、やっぱり根っこはみんな温かいんじゃないかと思わせてくれる。イジメは悪だし人生通して影響してしまうだろうけど、いつかどうにか抜け出せるとほん...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月14日

    読み始めてすぐに、随分と気持ちが落ちてしまう作品だなと思ってしまった。
    本のカバーに小さな奇跡と書かれているけれども本当に小さな奇跡は最後におきる。
    主人公達は中学3年生。
    必死で痛い?大人達と、揉め事を起こしたくない大人達、残酷な同級生との学校生活を変えようとするけれども何をどうすれば良いのか分か...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月01日

    過程が辛くても読後感が良い。さすが瀬尾まいこさん。優子と瞬くんの”カウンセリング”良かったなぁ。たった一言でも、少しの時間でも人と触れ合うことで変わるものってあるよね……。
    学校、それも中学校は特に、自分もたくさんの思い出があって色々重なってしまった。自分を少しだけ肯定してもらえたような気がした。

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