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Posted by ブクログ 2015年03月26日
非常におもしろい科学史としても楽しめた。エジソンVSテスラのDCACバトルや、もっと前のねじ規格の話、現在のビジネス視点からみた規格の世界の話。いずれも興味深く、身近な事実として把握できる。
いまだSI単位系を使わない某国もあるが、標準の意義を考えてもらいたいぞ、とか思ったりする。本書を読んで、...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月30日
私は日本のメディアとかで使われている「ものづくり」という言葉があまり好きではなく、それってスタンダードにもレジェンドにもなれない、徒花的で自己憐憫的な言葉だな~という感じがしていたので、この本を最初見たときは、よくある職人賛歌の本かと思っていたら、真逆の内容だったことにビックリ。
この本は、現代...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月21日
互換性、ひいては標準の歴史を辿った本。「部品単位で替えが効く」というのは現代では当たり前のことだが、ほんの200年前には、見た目は同じ製品でもネジ1本使い回すことができなかった。当時は部品ごとにヤスリがけをしてうまく組み立てるのが当たり前だった。
戦争をきっかけに互換性が実現し始め、さらには同一...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月23日
産業技術史のなかで「標準化」「互換性」に焦点を当てたユニークな書籍。ネジの規格からインターネットの通信方式まで、様々な標準化と互換性の事例を挙げる。
成熟経済では差別化と独自性が競争力の源泉だが、萌芽段階では如何に爆発的普及をさせ市場を創るか、つまり製品の標準化と互換性が欠かせない。産業革命後は自...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月09日
世の中にあるモノの「互換性」,「標準化」に焦点を当てた本。戦争における兵器の製造・修理の効率化の要請から部品の互換性及びそれを実現するための工作機械の進化,国の垣根を越えた「ネジ」の規格の標準化の歴史,運送業界におけるコンテナによる標準化など,興味深く読むことができた。
Microsoftに代表され...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月07日
悲しことではあるが、技術の飛躍的進歩は戦争との相関がとても高くなってしまう。極限状態に置かれたとき、人はそれを超越するために科学を発達させ、即物的な結果を生みだす。逆に言えば、究極的な平和状態においても同じことは可能なはずだ。ただ、得られるものはもっと抽象度が高く、概念的なものであるため、受け止める...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月26日
兵器の部品の互換性追及から始まった標準化の歴史を概観。大量生産が職人業にとって代わるのに,技術標準の構築は不可欠だった。現実世界では,純粋に技術として合理的な設計が実現するのではない。社会や政治との関係の中で,偶然や一部の人間の思惑に左右されながらモノは出来上がっていく。
関連団体や国家が制定するデ...続きを読む
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