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釈迦がほんとうに伝えたかったこと。●釈迦は霊魂の存在をいかにとらえたか?●「人生は苦」とはどういうことか?●往生、仏滅、渡世の本来の意味とは? 神と仏の違いとは? 愛とは、苦とは、煩悩とは? 現代日本で常識のように考えられている思想、習慣、言葉の本来の意味を平易に解説。(講談社現代新書)
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Posted by ブクログ 2014年08月01日
小乗仏教を信仰する人に共通する印象を一言で表現すれば『原理主義』あるいは『教条主義』である。ブッダはこう言った、更にはこうは言わなかった、ということを殊更に強調し、真偽も定かでないブッダの説話を歴史的真実のように表現する。まあ信仰なんてそんなものではあるのだが、この手の人たちは仏教の哲学的側面も強調...続きを読むするため、視野の狭さが少し分かりにくくなっている。結局日本で小乗仏教が根付かなかったのは、こういう狭量さに対する拒否反応があるのではないか? 思うに仏教というのは一つの集合知であって、特に日本ではブッダの死後いろんな人がいろんな事を唱えたものを全てまとめて受け入れた思想体系である。そこに日本固有の神道の思想が融合し、極めて広い概念を包含している。要は何でもありだ。でもそれでいいのだ。本書に違和感があるのは、こういう日本人の宗教観を一段上から断罪し、『それはブッダの教えではない』などと日本人にとってどうでもいいことを長々と述べたてているからだろう。 ただ個人的には本書に書かれている禅宗的な思想には共感できるものが多い。もっとも我が家は代々浄土真宗であるのだが。
Posted by ブクログ 2014年05月30日
ボクは無宗教派ですが、結局実家の浄土真宗本願寺派の思想が染み付いているのだと感じる時があります。 同じ仏教でも他にうさん臭さを感じるのはお互い様でしょうが、本来の仏教の思想と日本の仏教の思想はかなり違ったものとなっているという点では、ますます宗教からの興味が無くなると感じました。
Posted by ブクログ 2013年10月12日
釈迦が説いた世界観はだいたい理解できた。現代の日本の仏教はそれとは全然違うことも理解できた。でもなぜそう変化したかの説明がまったくないので、ただ現代の仏教を批判するだけになっている。結局、仏教とは何か、というもっとも知りたかった所が分からないままです。
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