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Posted by ブクログ
世阿弥の能楽論。
能楽でなく、生き様についての考え方のヒントにも気づかされる。
「花」を引用にして芸術論を語るところは、四季ある日本ならではの文化の趣の深さなのだろうか。
(引用)
・能の芸においては、おおよそ七歳をもって稽古の開始の年齢とする。この年頃の能の稽古は、その子供が必ずや自分からやり出すことの中に、得意な演技があるはずだ。・・・中略・・・、偶然やり出した演じ方を、干渉せずに、本人の好きなようにさせるがよい。むやみに「良い」「悪い」と指導してはならない。あまり強く注意すると、子供はやる気をなくして、能をやるのが嫌になってしまうので、そのまま芸の成長は止ってしまう。
・「上手は下手の手本、下手は上手の手本である」・・下手の長所を取り込んで、上手の演目に加えることは、この上なくすばらしい工夫である。人の欠点を見てさえも、自らの手本となる。ましてや長所を学ぶことの効果はいかばかりであろうか。
・まことの花というのは、咲かせる方法も散らせる方法も、意のままであろう。であるから永遠の魅力となろう。
・「花」と「面白さ」と「めずらしさ」と、この三つは同じことなのである。どんな花が、散らずにいつまでも咲いているであろうか。そんなことはあり得まい。散るからこそ、咲いたときにはめずらしさを感じるのである。能も、同じところに停滞し続けないことを、能の花の第一条と認識せよ。
Posted by ブクログ
1.この本を一言で表すと?
・芸の奥義を伝える本
2.よかった点を3〜5つ
・上手は下手の手本、下手は上手の手本(p121)
→何事からも学ぶ姿勢が必要。慢心自惚れを戒める言葉として素晴らしい。
・たとえ指差されて人に笑われても、そんなことは意に介さず声が無理なく出せるような調子で夜間・夜明けの稽古(p25)
→覚悟と努力が必要。この年齢の時にそれができるかどうかが人生の分かれ目。
・上がるは三十四−五までのころ、下がるは四十以来なり(p38)
→若いころに頭角を現さないといけないということ。今の自分はどうか考える。
2.参考にならなかった所(つっこみ所)
・三道の部分は能の作り方が具体的すぎてあまり頭に入らなかった
3.実践してみようとおもうこと
・なし
4.みんなで議論したいこと
・「花」とは何か?
5.全体の感想
・自分を知ること、芸を磨くこと、謙虚に学ぶこと、真摯な姿勢、どれも基本的には成功するための王道だと思いました。
・芸を磨くということは人生そのもののような印象を受けました。
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