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Posted by ブクログ
沖縄生まれの沖縄育ち。
中学の同級生にはアメ女の友達もいるし、ユタの親戚もいる。
休日には意味もなく長いフェンスを横目にドライブすることもあり、現在「天久開放地」で働いている。……
そんな純正ウチナーンチュの私がこの作品を満喫できずに、誰ができましょうか。
池上先生、ありがとう。超・私得な舞台設定をニフェー!←
現在、那覇新都心として再開発の進む「天久開放地」が、もし手付かずのまま放置されていたら、というIFストーリー。
冒頭から「天久に魔法陣が出現し、逆さまの女がJKに取り憑く」という急展開で幕を開け、その後もクセの強すぎるキャラ達が狭いエリアをキャラキャラと奔走しまくります。
琉球王国、米軍基地、秘密結社団体、キリスト教、アメラジアン、ユタのオバァ、アメ女、変態天才博士、逆さの女、広美改めロミヒー(笑)、聞得大君、そしてウシュガナシーメー(琉球国王)。うーん、出てくるキャラがとにかくカマビスシイ(笑)。
自分に馴染みのあるエリアが舞台なせいか、ストーリーは壮大なのに舞台設定とアンマッチな感じが楽しかったなあ。スケール感に対しての行動範囲のミニマム感じらー?笑
終盤に出てくるラスボスのくだり以降は、ちょーっと安いB級映画っぽかったけど、いいんです。このテーゲーにスケールでかくて、テーゲーに脱力できる感じが、すごく沖縄の作家が書いた沖縄らしいと思ったんです。
あと、「基地がある沖縄」が「故郷のイメージ」って、アメラジアンの主人公に語らせてたけど、それは良くも悪くもウチナーンチュ全員に当てはまるよなあ。もちろん、アメラジアンの人達にしか分からない葛藤なんかもあると思うのだけど。
「魔法陣は完成した」ーー天久開放地の荒涼と広がるエリアに、突如出現した謎の五芒星。直後に轟いた奇妙な声を聞いたアメラジアンの女子高生デニスに、五芒星の中に現れた「逆さの女」が笑いかけてきた瞬間、デニスは否応なく「レキオス」を巡る争いに巻き込まれることになるが。
Posted by ブクログ
沖縄を舞台に、米軍、女子高生、ユタ、CIA、学者などの多種雑多な登場人物が入り乱れ、過去と現在、夢と現を交錯する。池上永一は『バガージマヌパナス』『風車祭』などの沖縄モノがとてもよかったので、そういう感じかと思って読み始めたら、のっけからいきなりSFでぶっとんでる。設定も荒唐無稽。頻出する専門用語も難解でうそっぽいし、時代考証もめちゃくちゃだけど、それも狙いか、というはじけ方。沖縄という存在自体、パラドックスのようなものだし、それを表現する手段として、このくらいの無茶ぶりが必要なんだと思わせる。現実の沖縄の混沌と多面性に、ようやく物語が追いついた感じ。まあ、正直、1回読んだだけではわけわかんない難しさはあるが、沖縄関連の物語の中では、今までで一番フィットした。
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