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Posted by ブクログ
岩井志麻子の作品が好きだというと「えっ」って顔されますけど、「えっ」って言っちゃう人はメディアに露出してる岩井女史のイメージが先行してそう言ってしまうんだと思います。
『ぼっけえ、きょうてえ』以降、色々読んでみましたが、とても面白いです。
先入観で撥ね退けるのは良くないな。実に良くない。
自分の生地の方言を活かして書いてるという点がまず好き。
音にしても違和感がないほど自然な文体と、岡山(おそらく、備前?)の方言が心地いいです。
舞台にする明治〜大正〜昭和初期という時代も、これは個人的な意味でとても好き。
あとは淫靡な雰囲気をまとう設定や、感情の揺れ動く様などが文体にとても合ってる。
私も小説より先に岩井女史をテレビで見たけれど、「この人本気出したらすごいんだな」と思いました。
エッセイや現代を舞台にした作品は正直あまり好きではないけれど、それでもやっぱり引き込まれる。
特にホラーが好きな人には読んでもらいたい。
『夜啼きの森』はおそらく津山30人殺しをモチーフにした作品で、既存の設定を借りた感があります。
作家が歴史パロディやこういったモチーフありの作品を書いていると、「きっと発想力が失われてしまったのだろう」と思うことがありますが、読んでみたら「そんなことないかもな」と思い直しました。
岩井的ホラーの世界観が広がってました。
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