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3.11と原発事故、伝わらない情報、マスコミとの闘い――2010年10月から2年間、内閣審議官をつとめた著者が見た国家中枢。なぜ首相はすぐ代わるのか、なぜ「何も決められない」のか。政権交代でも変わらぬ官邸の掟とは。驚きの官邸見聞記。
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Posted by ブクログ
これは面白いというよりあの時期の官邸内の状況が唯一わかる資料という意味で必読。菅直人もいろいろ動いていたのだ。もし自民党政権だったらと思うと本当に恐ろしい。
市民目線/民意の重視、脱原発という思想底流そのものに対しては、日頃の分析的視線も放念して共感・共振してしまうような人々がおり、著者もその一人か。そういう人々によく見られる特有の生臭さは、若干残っている。著者個人としての菅直人に対するシンパシーもわからなくはない。 そういったバイアス?は別として、メデ...続きを読むィア広報のプロかつ修羅場の実践者からのリアルなレポートとして、とてもわかりやすく、また発信行為のお手本のような優れた著書であるとは思う。
下村さんの本やっと読んだ。 ほんとこの国の情報公開はまだまだで、でも割と公開されてると思ってるひとたちが多いだろうことが情報公開が進まない一つの理由なのかなとも思った。 下村さんはこの国の政府の内側からそしてマスメディアがもっと変わっていくための促進剤の一環としてこの本を出したとこもあると思うん...続きを読むだけど(内側からみた政府を伝えようっていうのが一番大きいと思うけど)、あたしはこれを読んでますます政治を伝える機関としてのマスメディアはいらないんじゃないかなと思った。 それだとどこでとかテレビはやっぱり万人への情報を与えるという面では大きいから難しいとこなんだけど、政府というかこの国の権力者たちの御用機関ですのでそういうふうに見てください的前提がある程度のひとたちに共有されればいいのかもな。
2010年から二年間、管直人前首相のもとで内閣広報室審議官を務めた著者が審議官時代を振り返って書いた回顧本。 印象としては、みんなが最善を求め、良い結果を得ようともがきつつも、それらが相互に絡まった結果どうすることもできずごろごろ転げ落ちていった、といった感じです。それぞれの行動にはきちんとした理...続きを読む由がありそれだけ見ると合理的なのですが、全体からみると必ずしも正しい行動ではないと。 また、政治というのはTVや新聞を通して無機質に伝えられることが多いと思いますが、内部にいる当事者たちが何を感じ、考え、行動していたかを知ることで、「中にいる人たち」も素朴な感情をもって生きている生身の人間なのだと感じられます。決して超人なわけでも、極悪人なわけでもなく。 あと、言葉の大切さというものを感じました。たった一言を発信するだけでも大変な神経を使っていて、それでも間違って伝わってしまうというのは残念ですね。 メディアに携わっている人なだけあって言葉の使い方が上手く読みやすいです。面白いし、軽く一気に読めるのでおすすめです。
TBSで活躍していた下村氏が内閣広報室審議官として経験されたことがまとまった本。なかなかこんな修羅場を経験された方はいないだろう。マスコミの視点、広報の視点が織り混ぜられていて、広報部所属の身として読んで大変勉強になった。 霞が関ほどの独特の言い回しではないが、直球は投げない言い回しだったり、縦割り...続きを読むだったりするところは、度合いは違えど皆が悩んだことかあるはず。 震災以降は特に大変だったことがにじみ出ていていた。カンフルブログ、存在はしていたけど、本を読んではじめて閲覧したし、映像を活躍していたとは全く知らなかった。もっと関心を持たなくてはと反省。
政治がどうなっているか全然分からないと思い、興味を持って読んだ本。個人の思考があるからすべてがその通りとは思わないけど、必死で動いても難しいとこがあるのだと感じた。 マスコミの切り取り方もあるのだろうけど、政治をしっかり興味を持っておっていないと、文言の若干の違いを読み取るのは難しいと思った。
みのもんたのサタずばッで取材キャスターをしていた下村氏が、内閣審議官として内閣広報官室で仕事をした2010年10月~2012年10月までのドキュメンタリーだ。 その間、尖閣沖での中国漁船と海保船衝突画像流出、諫早湾開門、東日本大震災、東電福島原発爆発、管内閣総辞職、野田内閣発足、大阪市橋下氏、大阪...続きを読む府松井氏の維新圧勝、ギリシャ債務不履行、2030年代に原発稼動ゼロを目指す新エネルギー戦略決定、普天間にオスプレイ配備、など他にも既に記憶に残っていないことも多い。 広報担当として、初めてわかった事やマスコミの報道などについて書かれている。プロから見てそうなのだから、私が新聞やテレビで知る情報などまともに伝わっているはずがないと痛感する一冊でした。
著者が広報担当官になったのが古い縁であることがよくわかった。相当気をつかって筆を進めている感はあるが、それでもいろいろ意見は出てくるだろう。
「あのとき」首相官邸では何が起こっていたのか。テレビのニュースに映る政治の裏で行われた気の遠くなるような「前例破り」。学生時代のころから菅直人を知っていた著者ならではの人間味あふれるエピソードも面白い。
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