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大阪・桜宮高校での生徒の自殺を機に体罰撲滅が叫ばれる一方、「愛情があれば殴ってもよい」という支持の声は大きい。教師が子どもに罰として肉体的苦痛を与える「体罰」は、学校教育法で明確に禁止されている。体罰に教育効果などなく、子どもに致命的なダメージを与えるだけ。だが、教師は子どもを暴力で支配する快感に溺れ、親はそれを「教育熱心」として讃え、世間も「愛の鞭は必要」と容認してきた。これまで多くの子どもの命を奪ってきた暴力の共犯構造にメスを入れる。
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Posted by ブクログ
体罰はなぜなくならないのか。藤井誠二先生の著書。体罰も愛情のうちとか、体罰も教育のうちとか、そんな発言をする教師や保護者がいまだにいるのが日本の現実。言葉で説明するのではなく体罰に頼るのは、教師や保護者としての能力不足、適正欠如を認めているようなものです。体罰は犯罪、日本社会からの体罰撲滅を願います...続きを読む。
「愛の鞭」なんて聞こえのいいものじゃない、教師と生徒という不均衡な立場の間で行われる体罰はただの暴力。世代間で継承される暴力は伝統でも何でもない。
一人一人が考えないと
体罰はなぜなくならないのか?というこの問題に、この本は色々な角度から問題点を挙げて、どうすれば良いのかということを考えている。その中で体罰を受けてきた人が大人になり、また指導者になると、その人たちは体罰をしてしまう、容認してしまうというこのような体罰の連鎖について紹介している。ここで問題となるのは、...続きを読む日本という国が体罰についての考え方が甘すぎることに気づいていない点である。この先何人もの人が体罰に傷付いたとしても、世間の体罰をなくさなければいけないという意見が100パーセントになることはないとこの本を読めばわかる。体罰を容認する人は、体罰を知らなすぎる。体罰についてもっと知ってほしい。体罰を受けて亡くなった生徒、またはその両親の身になって考えてほしい。みんながみんな、体罰に耐えられないことをわかってほしい。体罰を完璧に理解して尚容認する人はいないはずだ。僕はこの本を読んでそう感じました。教育に関わる人だけでなく、子を持つ親、学生、すべての人に一度は読んでもらいたい。
冒頭、27年前の女子高生の遺書、もうこの世にいたくないの、 お父さんお母さんゴメンネ、という内容があります。 これだけで、泣きそうになった。 そして記憶に新しい大阪桜宮高校の事件。 結論としては、この27年前の悲劇から世の中は何も 変わっていないということが数々の事例、許せない事例を もとに記さ...続きを読むれていきます。 大きなポイントは、体罰は別に悪くない、という考えが いまだに根付いているということ。 桜宮高校の事件の後の調査でも、42%が体罰を容認していると いう事実が、はっきりと示しています。 悪質な指導者はもちろんですが、保護者も同様です。 桜宮高校の保護者向け説明会の会場では、「今までどおり、やって ほしい。それが桜宮高校らしさだ」と発言する親がいて、 それに拍手が沸き起こったということです。 遺族がいるにも、関わらず。 こういう遺族の気持ちを分からない保護者を、著者は ファシズム的と断じています。 また一部の保守活動家は、逆に体罰を扇動すべく活動も 行われています。「体罰の会」まであるそうです。 石原慎太郎、桜井よしこ、戸塚校長。 まあ、戸塚校長を擁護する時点で、この人たちの 精神がどんなものかわかるもので、笑いのネタとしてはよいのですが こんな会が存在、活動していることも恐ろしいこと。 最後に、桜宮高校の教師がインタビューに応じた内容を 記しています。その中で指摘していたこと、「体罰を盲信して それにとらわれている教師は、体罰が自分が自分であるための 指針となってしまっている」という箇所。 こうして、自分を振り返るような体制、機会、それによって 改心する教師が増えてくることを願います。
体罰は法で禁じられている行為であり、そして、体罰を是としているひとがたとえば一人いたとしても、一方でそれを非としているひとがいる。あるいは、それによって死んでいく人間がいる。 著者の言うように、この単純な事実に想像力を働かせることができれば、体罰を防ぐような社会を、徐々にではあるが、つくっていけるよ...続きを読むうな気がする。 著者の体罰反対のスタンスがちょっと激しすぎるとは思うけど、おおむね同意します。体罰ということに対する問題意識が深められたように思う。
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体罰はなぜなくならないのか
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