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Posted by ブクログ
そういえば国語の教科書に、死を題材にしたこの人の話が載っていた。
ちょっと不思議なお話だった気がする。
そのとき、この作者の紹介文があったのだけれど、高校でわたしの大好きだった国語の先生はこの人のことこきおろしていた。
「軽い」って。ばからしいって。
さて、この作品はそんな作者の、若いころを振り返って書かれたエッセイ。
その中でも「はたらく青年」のタイトル通り、経験したアルバイトにまつわるお話が収録されています。
面白かったです。部屋でおなかかかえて一人で笑いました。
テンポがいい。
そして気取らず正直なところもいい。
ちょうど大学のころの話が多いけど、若さゆえの勢いとか、ばかみたいな考え方とか、逆にすかっとしてわたしは好きでした。
そして読みながら始終考えていたこと。
作者は早稲田大学の文学部に入り、自分に酔った文章を書いたり本を読みふけったりバイトに明けくれたり留年したりあんまり真面目な生徒じゃなかったらしい。
わたしが大学に入ってから例の、大好きな先生の家に遊びに行った。
そこで大学時代の話を聞いた。
真面目でなく、読書に明け暮れ、悩める自分に酔いながら(本人はそんなことは言ってないけど、間違いなくそう)、いつまでも大学でぐずぐずしていたって―――
わたしは文学青年原田に、先生の若き日の面影をみた気がしたよ。
つまり、あれでしょう。
同族嫌悪。
Posted by ブクログ
p121? 決断にあたっては、くよくよ悩むことはなかった。世間知らずの青二才だったせいもあるだろうが、三十秒で肚をくくることができた。同時に、これからは小説を書くということが自分自身にとって唯一の支えになっていくだろう、という予感があった。
事実、ぼくは大学二年生の晩夏から後の重苦しい七、八年間を、小説を書くのだというただ一つの大義名分によって支え続けた。原稿用紙の中だけが、ぼくにとっての唯一の逃げ場であり、希望でもあった。他にどこへ逃げることもできなかったし、ささやかな希望を抱くこともできなかったのである? 原田宗則も7年とか8年かかったんだあって。私もそれぐらいの期間を見越して頑張ろうって思った。めらめら。
Posted by ブクログ
労働に関わる短編小説かと思って読み始めたら、筆者の大学時代を中心に行ったアルバイトの経験談だった。多くの場合、責任を取る立場にならないような短期アルバイトというのは、いろいろな人生の中におけるネタになるもんで、本書もそれに準じている。
ガソリンスタンドのバイトから始まり、エロ本の配達まで、なかなか普通の人が経験することのないアルバイトにおいて、そこでの変わった出会いを、ハラダ流の文章で調理されているわけで、当然ながら面白く、サラッと読める。
ただ感想を言えば、予想していたよりは、まあそれほど変なアルバイトも無く、その原因に肉体労働を避けていたというところもあろう。
大学生で、どういうバイトをすればいいかわからない人には、全く参考にはならないけど、同じような出会いがあるのかなあ、などと読んでもらえればいい本ではないかと思う。
面白いバイト経験は、後々役に立ちますよ。
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