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決断するときは、たとえ危険でも単純で、簡単な方法を選ぶ。勝負の分かれ目にある集中力と決断力。勝負師はいかにして直感力を磨いているのか? 「決断とリスクはワンセットである」「欠点は裏返すと長所でもある」「直感の七割は正しい」「ミスには面白い法則がある」「情報は“選ぶ”より“いかに捨てるか”」など、数多くの勝負のドラマを実体験してきた天才棋士が「決断力」の極意を大公開! 「勝つ頭脳」は、こうして決断する。
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Posted by ブクログ
『決断力』 将棋界の頂点に長年君臨してきた羽生善治氏が綴った『決断力』は、単なる将棋の勝ち方を語る本ではなく、「どう生きるか」「どう選ぶか」を深く考えさせられる一冊でした。 ビジネスにも人生にも通じる普遍的な示唆に満ちており、読むほどに羽生氏の思考の深さと柔軟性に驚かされます。 この読書体験を通...続きを読むじて私が最も印象に残ったのは、以下の3つのポイントです。 1. 完璧を求めず、最善を尽くすという姿勢 羽生氏は将棋において「常に最善の一手を指すことはできない」と語ります。 将棋は一局で平均120手ほど、そのすべてに正解があるとは限りません。しかも、正解がわかるのは後になってからのことが多く、対局中に「完璧な一手」を求めすぎることは、逆に思考を狭めてしまうといいます。 この考え方は、日常生活や仕事における意思決定にも通じるものがあります。私たちはしばしば「失敗しない選択」を探そうとしますが、現実にはどの選択肢も一長一短があり、完璧な答えは存在しません。その中で、自分が持ちうる情報と経験を元に「その時点での最善」を選び、潔く腹をくくる。その姿勢こそが本当の「決断力」だと羽生氏は教えてくれます。 私自身も、完璧を求めるがゆえに行動が遅れたり、選択に迷い続けていたことが多々あります。けれど、本書を読んでからは「不完全でも、今できるベストを尽くす」ことが未来の正解に繋がるという確信を持てるようになりました。 2. 変化を恐れず、柔軟に考えることの大切さ 羽生氏は、変化を拒むことの危うさについて繰り返し言及しています。将棋界は一見、伝統と格式を重んじる世界のように見えますが、実際には新しい戦法や戦略が次々と登場し、それに対応できない棋士は取り残されていく世界です。羽生氏は、だからこそ「昨日までの常識が、明日も通用するとは限らない」と述べています。 この柔軟性こそが、長きにわたって第一線に居続ける羽生氏の強さの源であり、私たち一般人にも必要なマインドセットです。特に現代は、技術革新や価値観の多様化により、変化のスピードがかつてないほど加速しています。そんな時代においては、既存のルールや成功体験に執着するのではなく、「常にゼロベースで考え直す」くらいの柔軟性が求められます。 この考え方は、日々の仕事や人間関係でも有効です。たとえば「前はこれでうまくいったから今回も同じようにやろう」と思っても、状況が変わっていれば通用しないこともあります。羽生氏のように、常に新しい視点を取り入れ、変化を歓迎する姿勢は、どんな分野でも活躍するための基本姿勢なのだと感じました。 3. 失敗を恐れず、経験から学ぶ力 羽生氏は、失敗を恐れるあまり挑戦を避けることが、最も大きな損失だと述べています。将棋の世界でも、負けることでしか得られない気づきがあり、羽生氏自身も敗北を通して多くを学んできたと語っています。「成功よりも、失敗からの学びの方が深い」と断言する姿勢には、非常に勇気づけられました。 現代社会では「失敗=悪」と捉えられがちですが、羽生氏はそれを「成長の種」として捉えています。失敗を避けるのではなく、どう受け止め、次に活かすか。まさに「決断力」の本質は、失敗を引き受ける覚悟と、そこから何かを得ようとする意志にあるのだと思います。 この考え方は、私にとって非常に励ましになりました。過去の自分は失敗を恐れ、行動する前にブレーキをかけてしまうことが多くありました。しかし、羽生氏の言葉を通して、「失敗しない人生」ではなく「失敗から学び続ける人生」を目指したいと思えるようになったのです。 おわりに 『決断力』というタイトルは、一見すると「即断即決」や「非情な判断力」といった印象を与えるかもしれません。けれど、羽生善治氏が本書で伝えているのは、もっと人間味のある、深い知恵に満ちた「決断力」です。 それは、完璧を求めず、柔軟に思考し、失敗を糧に進んでいくという、人としての強さとしなやかさの象徴です。 本書を読み終えた今、私は「決断とは選ぶことではなく、自分の選択に責任を持ち、次に進む力である」という真意を理解しました。そして、羽生氏のように、静かなる強さと広い視野を持って日々を生きていきたいと強く思います。人生において何度も読み返したくなる、そんな一冊でした。
将棋のプロに対して誤った見方をしていたことに気付かされる本でしたね。 羽生善治さんの他分野にわたるたとえもすんなり入ってきました。
将棋をしている人だけじゃなく、全ての人に通ずる思考や決断に際してとても参考になる話。何度も読み返したい
知識は、実践できるように変えて知恵として発揮できる。得た知識は実践することが大切。 新手一生は、今や新手一回。苦労して創り出したものが、極めて短期間で陳腐化する時代になった。それでも尚、腐ることなく再びの創造へ血の滲む努力を続けること。諦めないこと。 名声や権威、お金を目標にしてはいけない。それ...続きを読むによって態度が変わってもいけない。それはそもそも達成した後に、その後がない。 報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続してやれることは大変なことであり、それこそが才能。
選択肢が増えれば増えるほど、その選択肢を選ぶ際に迷いが生じてくる、その際に後ろ向きな心にならないために膨大な量の練習にうらずけられた努力があるのだろう。 著者は長年将棋の勝負の世界にいた、一見計算ずくめに見える将棋の一手も、直感といったものに頼ることがあるそうだ、しかし直感といってもなげやりではなく...続きを読む、これまでの練習にうらずけられた感覚であり、無意識下で膨大な計算を行っているのだ。 著者の実感にうらずけられた考えがこの本にはつまっている、真剣勝負の中で培ってきた考え方をこの本でぜひなぞってみてはいかがだろうか?
「決断力」というタイトルながら、テーマは決断力に限らず、筆者の将棋師・勝負師としての人生論が語られている。個人的には、次の一節を心がけたい。 -- 一つのことに打ち込んで続けるには、好きだということが根幹だが、そういう努力をしている人の側にいると、自然に良い影響が受けられるだろう。さらに、ペースを落...続きを読むとしてでも続けることだ。無理矢理詰め込んだり、「絶対にやらなきゃ」というのではなく、一回、一回の集中力や速度、費やす時間などを落としても、毎日、少しずつ続けることが大切だ。無理をして途中でやめてしまうくらいなら、「牛歩の歩み」にギアチェンジしたほうがいいと思っている。
羽生さんの文章を読んでいると、この一文を書くに至るまでにどれだけの経験を積み、思考を深め、血反吐を吐いてきたかを想像させられる。一言一言の密度が濃い。将棋の一手もきっとこの文章と同じで、背景に膨大な思考があるのだと思う。将棋のことは全くわからないけれど、羽生さんがとても大変そうに、かつとても楽しそう...続きを読むに将棋を語るので、体験してみたくなった。 羽生さんはプロの棋士だけれど、会社員のわたしの日常にすぐにでも生きる考え方がたくさんある。トップレベルの人の視座は、業界に限られることなくどこにでも通用するのだ。
将棋というテーマを語る中で、羽生さんの考え方や将棋の特徴から、様々なことに通ずる見方・考え方を発見できた。 著者は最後まで、『自らで行動や実践を繰り返し経験を積む』ことの重要性を説いている。 また、それを自身の対局の心構えやイメージに照らし合わせ、新しい発見の喜びや出会いの奥深さを説得力をともなっ...続きを読むて読者に投げかけている。 全体的に、不利な状況や嫌なこと等の『ネガティブ』な要素を、発想の転換によって『ポジティブ』な考え方にしていることも本書の特徴である。 「純粋に好き」・「楽しい」・「嬉しい」・「やってみたい」・「やる気」・「絶好調」等の『ポジティブ』な言葉をキーワードとして、物事を捉え直し、人生で大切なことまでも示していると感じる。 粋で、寛容で、まっすぐで、柔軟な羽生さんの将棋に対する思いと生き方は、読者にポジティブな刺激をもたらしてくれる。 とてもいい本でした。
やり続ける、フラットな気持ちでいつまでも将棋をさす、これが羽生善治氏の強さだと思われる 凡事徹底なんかな?簡単そうでシンプルに思われるが実は1番難しい
余白を持って行動するところに特に感銘を受けた。人との会話、ジム、散歩、なんでも良いからそれらをできる心の余白を持つことは非常に大事であると再認識させられた。
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