昔話と文学

昔話と文学

ビジネス・実用
836円 (税込)

4pt

3.5

「竹取翁」「花咲爺」「かちかち山」などの有名な昔話(口承文芸)を取り上げ、『今昔物語集』をはじめとする説話文学との相違から、その特徴を考察。丹念な比較で昔話の宗教的起源や文学性を明らかにする。

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昔話と文学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    先日読んだ『桃太郎の誕生』の続編のような位置にある本。やはり「昔話」を中心主題とし、それと「文学」=書かれたものとの接点を探る。
    冒頭扱われる「竹取物語」は、やはり当時既に広まっていった昔話を活用して書かれたものだ。柳田によるとこの物語の原型は全国に広まっている「羽衣談」の変形でもある。
    天上からやってきた天女が、地上の人間としばし過ごし、福をもたらしたのちに、再び天上へと去ってゆく。そういえば鶴の恩返しもそうである。しかもどうやら、この「天上」というのは富士山の山頂ではないかということが、この本ではほのめかされている。かぐや姫が生まれた「竹」自体が、富士山山頂にイメージされていたのではないか。
    富士山をめぐってはやはり多数の神話的・宗教的な伝説が存在した。山が不可思議なものであり、それゆえに神聖であるという日本人の発想をたどれば、なるほどそうなるのかもしれない。
    神話が庶民の、無数のパロールの層を経由することによって、昔話や童話に変容する。こう考えると、昔話をめぐる探索の思考もまた、「神話論理」を追いかける冒険なのだ。

    0
    2013年09月27日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    表紙が可愛い割には、内容はなかなか難関だったような。
    民俗学の先駆けである柳田国男の時代でさえ、昔話の大半は既に消えつつあったらしいから、今に至るまで、数多くの昔話がなくなってしまったのだろうなと思った。

    あと、昔話がどんどん世俗化していくという個所が納得いった。

    0
    2015年01月02日

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