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今に通じる住まい方・住居の在り
2012年の本だけど、二拠点居住のすすめとか現在推進されてる提案が随所に散りばめられており、さすが先見の明があるお二人だなと思った。
個人的には、家はもともと公共空間で、プライバシーを考えすぎた結果貧しくなったという視点が目から鱗だった。
そして2012年がもう15年前ということに戦慄を覚える。。
Posted by ブクログ
原発事業、植林の山崩れも戦後のつけ。戦後は続いている。
「家がプライベートな空間だと思ったときから、いろいろな間違いが始まったのではないかと僕は思っています。プライベートという思いがさらに進むと『私有』になる。自分の一生の財産であり、人生の目標だと思い込むと、ペンキのヒビ一本も許さなくなるでしょう。そうして、ヒビの入らないビニールクロス張りのマンションができあがり、サブプライム・ローンの破綻に行き着く。」
「人工圧力設計」とエネルギー問題。
「自分が快適に思える街ではなく、サラリーマンとしての自分の地位が保たれる街が、日本全国どこにでもできてしまっている。」
「だましだましをやるには現場が必要」
「サラリーマンは別名、現場のない人です。現場のない人のメンタリティで、震災復興プロジェクトもやられてしまう、というのは、危険なことです。」
「参勤交代」
「サラリーマンがみんなサバティカル(長期休暇)を持てばいいんです。」
「人は寒いから暖かくして、暑いから冷やすんだと考えるわけ。これは機能論と言われますが、でも、本当はそうじゃないんです。ひとが冷暖房を使う理由をよくよく詰めて考えると、気温一定という秩序を意識が要求しているからなんですよ。」
「国の診療制度だと今は出来高払いになっているから、あきらめた方がいい医者でも仕事を続けるし、あきらめた方がいい対象でも医療行為が続いてしまう。・・死ぬまで我慢の一生。」
「『だましだまし』という方法論が排除されているんですよね。」
Posted by ブクログ
いちばん印象に残ったのは、岡山の限界集落の話。「NHKの番組で岡山の高齢者だけの限界集落を取り上げていたのね。75歳以上の人だけが住んでいる集落が、岡山には720ほどあるそうなんです。…それで俺が思うには、限界集落が720もあるということは、そこがいかに住みやすいよい場所か、ということですね。…限界集落とか言って問題視する前に、どうしてそういう生き方こそ奨励しないのかね、と思って。」
東日本大震災後、1年以内に書かれた日経ビジネス連載のまとめなので、端々に生き方や暮らし方の再考が提言されている。コロナ禍の現状に置き換えても違和感がないので、本質的な議論がなされていたのだと感じる。暮らしを歴史的・政治的・経済的・機能的・国際的・精神的に捉えた秀逸な対談本。
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