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Posted by ブクログ
『陸地から足を離すという行動は、考えようによっては非常に不安定な状況だ。船乗りならいざ知らず、普通の人間にとっては、両足の下に固い地面が存在することが、無意識における精神的保険になっている。
人間は日頃、大地を意識していない。けれども、これは途轍もなく重要なことだ。何故なら、心的にも肉体的にも、自己の存在感の立脚に関する拠り所でもあるのだから。
だから、それが急に失われたら。
象徴だ。
存在基盤の象徴。
極端なことを言えば、自我の喪失との符合だ。陸地を離れること。それはあらゆる自信喪失に繫がり、果ては、人間としての魂の尊厳を失うことにもなりかねない。』
孤島、館、見立て、人形、謎解き。理想的なクローズドサークル物。それだけで素晴らしい!
(@ ̄ρ ̄@)
Posted by ブクログ
約一週間かけて読みました。
読みごたえは抜群です( *´艸`)
「孤島の連続殺人」
犯人あてといかにもな本格派!
島に閉じ込められ、追い詰められる様子。
容疑者達の疑心暗鬼、心の奥底に隠していた本音。
そんなスリルがひしひしと本文から伝わってきました。
あと「芸術サークル」となっているだけに、二階堂先生らしく有名作家がゴロゴロ出てきます。
今回へぇ~と、思ったのは「色盲」
私も中学くらいまでこの検査をしていました。なんか3Dみたいで面白かったんですがこれが差別に繋がるなんて。
しかもこの検査が始まったのが戦時中の徴兵検査だなんて思いもしなかった。
検査が通っても、通らなくても地獄。
そんな中、有香子姫に落ちた天罰は当然だったかもしれない。
自分だけ「戦争」という地獄から逃れようとしていたのだから。
誰に感情移入したかはシオン!
可愛い子です。
でも、彼もきっと今からが生き地獄となるだろう。
じっくり読んでも色々考えた作品です。
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