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「男性と一式の寝具で寝て何もなかった数の世界一」というのが、もしギネス・ブックにあったら、載れるんじゃないかと思う。大学生時代など、いったい何人の男性と寝ただろう、グーグーと。杉村くんとも畑さんとも寺沢くんとも藤堂くんとも清水くんとも、私はセックスしていないキスもしていない。手も握り合っていない。彼らと私は、男と女ではなく、中性と中性のつきあいだった――。享楽の都TOKYOに上京した、夢多き乙女が綴る、孤独で切ないけれど、明るくって元気な物語。
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Posted by ブクログ
姫野カオルコは面白い。30歳の頃の著者の告白本なのだけれども、家庭もちょっと変わっているし、処女であることを告白するのも変だし、街を歩けば変態に巡り会うというのも普通人ではまずあり得ない。読んでいるうちに松本零士の「男おいどん」を思い出した、著者が女おいどんのように感じられた。各章の題が少女マンガに...続きを読むなっていたが、内容はあまりマッチしていなかったように思う。かなり前の作品だが、直木賞をとって少しは幸せになったのだろうか、余計なお世話でこれまでも十分幸せですというに決まっているような気はするが。
姫野カオルコは昔読んだ「終業式」が好きで、その次に読んだ「整形美女」は内容は面白いんだけど文章が理屈っぽいのが嫌だった。 この本は多分3冊目なんだけど、裏表紙に「明るくって元気なエッセイの数々。」とあるからにはエッセイだと思って読んで、軽くて読みやすいな〜へ〜SM作家だったんだ知らなかった〜とか思っ...続きを読むてWikipedia見たら嘘でした。 Wikipediaより抜粋 随想風小説『ガラスの仮面の告白』がエッセイに分類されて発売されたこともあり、団鬼六賞の受賞をきっかけに小説家としてデビューしたと誤解されることが多かった。 なんかもっと若い人だと思ってたんだけど、今56歳だそうです。小説で例えに出てくる芸能人が全く分かんないから昔の芸能人マニアなのかと思ってたけど、世代が離れてるだけだったのか。 面白かったところ抜粋 「若い子はキライだわ。四十代が好き。心得てるから」 「愛なんて。けっきょく肉体の快楽だけが刹那の夢なのに」 の、ような、ことを頻繁に発言するという「ときどき出てくるワキ役キャラクター」じみたことをしていた。 原稿を書いた。 「彼女の肉体は喜びにふるえ、子宮までもがとろけそうだった」 書いて書いて書いてやった。 「フン、こんなこと、あるわけないだろ、バーカ」 と思いながら書いて書いた。 ここだけ抜き出すとあんまり面白くないかな。 読んでる時は噴き出しました。
高校時代、何をきっかけに読もうと思ったのかもう覚えていないけれど、今となっては冒頭あたりの『何人もの男の人と寝た。グーグーと』という表現(ウロ覚え)に共感せざるをえない。サバサバとした、けれど女を感じさせるエッセイ。
前中半は、上京してSM小説で団鬼六賞を受賞した等の「いきさつ」のお話が面白おかしく綴られている。 後半の後半で、筆者に少し精神的変化があり、すこし壊れ状態となりつつも、すばらしいことを書いている。 「努力できること。才能とはこれである。」 「そして天才とは、努力を努力とは思わず、好きなことをして...続きを読むいる、と思える人のこと。」 だとさ。ちょい感動。
作者本人(?)の「モテない人」っぷりを率直に語ったエッセイ。笑いすぎてちょっと泣ける。ここまでモテないってのもある意味才能かもしれんね……。
この自虐のノリが女子校出身の私には何ともいえない懐かしさw 姫野さんの小説も読んでみたいような読んでみたくないような。。。
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