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Posted by ブクログ
社員からトップが見える会社というのは、一体感が生まれ、社員のモチベーションアップにも繋がる。
私が以前所属していた職場では事業部長が遠い存在で、数ヶ月に一回行われる合同朝会等でお顔を拝見することがあっても、拠点が離れているためにスクリーン越しとなり、資料のプレゼンになるとお顔は見えなくなる。いつもどのようなことを考えておられるのか、どのような仕事をしておられるのか全く分からなかった。ただ、決してそのことが自分の仕事に悪影響を及ぼしていたわけではない。
その後、職場異動を経験し、新しい職場では、事業部長のスケジュールが全体に公開されていたり、一部の会議では、事業部長を含む経営幹部だけでなく、一般の社員も参加可能となっていることに新鮮な驚きを感じた。会議の場では、事業部長がどのような指摘をされるか、普段どのようなことを考えておられるかなど、直接聞くことができる。たとえお話する機会はなくても、事業部長という存在がとても近いものに感じられ、現場の一体感や社員のモチベーションアップに繋がるところがあると思う。
樋口さんがダイエー社長就任後、全国263店舗の店長・支配人に電話をかけたとされるエピソードは、そういった一体感の創出に大きく役立ったのではないかと感じる。まさしても、樋口さんの実直さが現れるエピソードだ。
そのほか、ダイエーでの様々な取り組みの紹介の中で、樋口さんの熱い思いが伝わってきた。
「日本企業で純粋培養されてきた人材は、考え方や動き方がいつの間にか「社内の論理」に染まってしまう。」という一文を読んで、頭が痛い。別に転職を勧めておられるわけではないが、いろんな経験をし、多面的な視点を持つことの重要性を説いておられる。私も心しておかないと。
Posted by ブクログ
日本HPからダイエーの社長に転身。最近はマイクロソフトのCOOになった著者。前作の『愚直論』に引き続き読んでみた。
変革を必要とされる企業では強力なリーダーシップを発揮し、人からおかしいと思われたり孤立したり(ここが「変人力」というタイトルの所以)しても己の信じる道を突き進むという資質が必要であるというのが著者の考えで、まさにそれは変革すべきダイエーの経営で必要な資質であった。
今までの日本企業は調整能力に長けた経営者が重視される傾向にあった。現代におけるグローバル競争、マーケットの急激な変化、経営戦略におけるM&Aやアライアンスの活用という企業経営のスピード感の上昇を考えるとどの企業でも調整型より変革が予期されているように思われる。その中で著者の言うような「変人力」で変革をドライブする力が必要になってくるのであり、このような経験が重視されるようになるのであろう。今後の日本の企業経営のあるべき姿を考えるきっかけになった。
詳しくは触れられていないが、著者自身はダイエー社長を辞任することは、まだ道半ばという感じで相当残念な思いがあったのだろうと推測される。
Posted by ブクログ
著者は、ボスコン出身でHPの元日本社長であり、ダイエー復活劇を一番最初から
支えた人です。現在は、マイクロソフトの執行役員。本書は、そのダイエー復活の
過程で著者が得た「リーダーシップとは何か」について、記されたものになっています。
内容は、人を動かすには、熱い思いしかない。その思いにプラスして、現場を大切にする
現場力、現場を軸にしつつマクロ的な戦略力、そのためのキャリアプランを大切にしろ。
最後の三つ目として、「軸がぶれない」「超実行力」の二点を兼ねた変人力が大切だ。
この3つが次世代リーダーシップである。
いかがでしょうか?さすがコンサル出身、三つにまとめてきましたね。ただ、これ以上に
大切なのが、著者の「人を大切にする思い」だと個人的には思います。本書の中で樋口氏は、
誰に反対を受けても、自ら閉店する店舗にその理由・目的を説明しに行った。と述べています。
従業員を愛し、顧客をもっと愛する。そんな気持が一番リーダーシップには必要だと
本書では言われているような気がします。
また、ダイエー社員を鼓舞し、信頼を勝ち得るためのポイントとして、
1.社長と社員が直接話せる。話すことが出来る機会を設ける・作る。
2.人を大切にする。それは、社員も顧客も同じ
3.全国に散らばる店長ではなく、●●さんと1人の人間として接する。気に掛ける。
ですかね。また、キャリア形成プランは、多様な視点を得るために、医学部を卒業し、
次にMBAをとる。コンサルで修行して、その後事業会社に入る。といった色々な
事を経験した方がよいらしいですね。(アメリカ的には)
樋口さんという人を、本書で始めて知りましたがとても尊敬できる人だと感じました。
そして、その熱い思いと人格に近づきたいと思いました。本書、お薦めです。
Posted by ブクログ
開始:20071214、完了:20071214
元ダイエー社長(現マイクロソフトジャパン
CEO)の樋口泰行氏の2冊目の著書。ダイエーのおける499日を詳細に綴った内容。直近の出来事、そして身近な企業の内容ということもあり、とても価値があるものだといえる。スポンサーに対する恨み節もあり、ダイエーの惨状もありのままに書いており、本当に正直に書いたものだということがよくわかる。そして、読んでいて涙が出てきた。たぶん自分は企業再生に携わりたい、ということが自己認識できた。以下メモ。「チェンジリーダーの資質はサラリーマン的な働き方をしている間は身につかない」「組織の内側に身をおくと昨日の風景も今日の風景も同じに見える、その間に硬直している」「社員が生き生きと働ける理想の職場をつくりたい」「年齢も若いから何も恐れずにできる」「火中の栗を拾う」「定例会議参加者多すぎ、問いただす人とそれに答える人、他部門のことは口出さない」「他部門の社員と進んでコミュニケーションとらない」「負け癖(度重なる再生計画うまくいかない)」「ヤンキー先生、真剣なコミュニケーション、一度言って伝わらなければ、熱い言葉で10回でも20回でも繰り返す」「GMS丸裸、戦略の自由度」「テンポ閉鎖、店長と直接向き合って自分の思いを伝える」「ごはんがおいしくなるスーパー、野菜新鮮宣言、発表当日までは期待と不安が混在」「お買物券」「これまでの感謝を込めてありがとうございましたと頭を下げるのが当然」「責任ある人間が行かなければ誠意が伝わらない」「つらい現場に行かない、きつい仕事はできないというのでは誰もリーダーとして従わない」「小売の再生には奇策がない」「現場力、戦略慮力、変人力」「店舗を任された経験ないから肌感覚でわからない」「売上だけが目標だった、粗利の絶対額が最も重要」「顧客志向の大切さを100人の経営者にきけば100人が重要という。ところがその考えが一人一人の意識と行動の基盤になっている企業は本当に少ないように見受けられる、なぜ当たり前のことが当たり前にできなくなるのか」「腹落ち」「顧客満足とか顧客第一主義を理念にして掲げるだけでは社員は動かない」「誰も発言しないときは元気のよさそうな若手をさす」「使命感」「戦略、ある目標をどうやって達成するか」「経験をつまなければ見えない世界がある、スコープを拡げて初めて全体像を把握」「コンサルタントと現場の社員の溝は想像以上に深い、その架け橋がリーダー」「経営者が思っているほど社員は目の前の状況に危機感を持っていない」「人間力」「1:よりマクロ視点から戦略を構築、2:戦略を現場に効果的に落とし込む」「現場の肌感覚を理解しようとすれば、現場の経験をつむしかない」「人生をどれだけ見通せるかはその人の人生経験の厚みと長さによって決まる」「同じ経験をつむにしても目的意識を持っているかどうか」「戦略というものを真剣に考えざるを得ない状況に身をおいているかどうかで、勉強意欲は吸収度合いまでまったく異なってくる、他人事ではなく我が事」「謙虚になれば誰からでも多くを学べる」「修羅場のリーダーにはオペレーション能力以上にエモーショナルな能力が必要」「当の本人にしてみれば自分が変わったことをしている自覚はない」「王様は立派だと信じている社員に向かって王様は裸だと語り続けること」「中村邦夫氏、好況時に新入社員が危機感を抱く」「ぶれない軸」「そこまでして初めて人と組織は変わり始める」「軸の精度x実行力」「変人力は、多様な経験、多面的な支店、様々な価値観や文化を理解する力、の賜物」「真摯なコミュニケーション、熱い思い、自分の言葉で語り続ける」「とにかく数字は気にするな。社員を大切にして、現場に軸足を置いて、判断・実行をすれば、数字は必ず後からついてくる」
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