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Posted by ブクログ
2019/8/30
中村航さんの作品は結構呼んでるつもりですが、こういうライトな感じの話も書くんだなあという印象です。
現代を生きる女子の中学生や小学生に焦点を当てて書かれた日常を切り取ったかのような短編が収録されています。
中学生というはっきりいって結構むちゃくちゃというか訳わかんないような、でも変なことで面白かったり、どうでもいいことでつまずいたりするような成長期の時期にいろいろなことを感じる年の頃ですが、それがありのままに表現されているような気がしました。
今まで読んできた話は大人に焦点を当てた恋愛の話が多い印象だったので、なんだか意外な感じがしましたが、スラスラと読み進められていいなと思います。
Posted by ブクログ
1ページも読まないうち「ああ、中村航だ」。
何でしょうね、特別特徴のある文体でもないのですが、全体の雰囲気が中村さんなんです。
文庫書き下ろしの短編集です。
「幻視画」「さよならマイルストーン」「インターナショナル・ウチュウ・グランプリ」「女子五編――UDON KINGが採譜した五つのメロディ――」「さよなら、ミネオ」「ぱぐ ぐぐぐ」
ごく短い心象風景だったり、おとぎ話風だったり、辛いいじめの物語だったり、色々あるのですが、ともかくも優しく純粋な物語たち。
なんだか読むのが恥ずかしくなるのですが、それでも好きなんです。
最後の「ぱぐ、ぐぐぐ」は絵本です。
Posted by ブクログ
既発表の作品を集めた短編集。
初出が中高生向けの媒体だったものもあって、正直なところ物足りない感は否めない。
でもやっぱり、中村航さんの小説、好きだなぁ。
ほのぼのした恋人たちのやり取りとか、さりげないシュールな小ネタとか、「カルピコ」みたいなぜっっつみょーなネーミングとか。さりげなさすぎる故郷リスベクトとか。
本作に限らず、「さよなら」を描くのがほんとうに上手な作家さんだと思う。
さよならだけが人生なのかも知れないけど、さよならは悲しいだけじゃないでしょう。
だって「さよなら」の後には、「手をつなごう」がつづいているのだから。
そろそろ、長編の恋愛小説が読みたいです。
Posted by ブクログ
「サヨナラだけが人生だろ?」
と聞くと、ひどく悲しいことのように思えますが
中村航が紡ぐサヨナラたちは相変わらず優しくてあたたかです。
(だから宮尾和孝の表紙もいつもながらすごくピッタリなの)
「さよなら」をモチーフにした短編集。
とはいえ、さよならにもさまざまな色があるわけで、
悲しいブルーのさよならばかりではなく
虹色のさよならが詰まっています。
真っ白な新しい明日へ向かう「幻視画」
漆黒の宇宙にきらめく、
「インターナショナル・ウチュウ・グランプリ」
夕陽のオレンジと深緑のカエル「さよならマイル・ストーン」
懐かしい気持ちが甦るビビットカラーの「女子五編」
透き通ったブルーの「さよなら、ミネオ」
そして最後に可愛くてたまらない「ぱぐ ぐぐぐ」
サヨナラだけの人生でも、
それが虹色なら、悪くないかもしれません。
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