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Posted by ブクログ 2011年11月26日
北杜夫のお父さんは歌人の斎藤茂吉です。自伝的要素の強い小説として「楡家の人びと」が代表的ですが、この木精という題名も「はるかなる国とおもふに挟間には木精おこしてゐる童子あり」と詠った茂吉の短歌から採っています。私の父の本棚には茂吉の短歌集と北杜夫の小説が並んでいたのですが、娘の私は短歌にはあまり興味...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年10月29日
先日亡くなった北杜夫さんの自伝的小説で、『幽霊~或る幼年と青春の物語~』の続編。ドイツの神経研究所に留学した日本人が主人公。作家としての自覚を深めていく主人公の心の軌跡を、北杜夫自身が尊敬するドイツの作家、トーマス・マンの足取りと重ねながら描いています。
チューリヒ郊外キュスナハトまで旅して、そこに...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
【本書より】ぼくの気質は年と共により内閉的に狷介に、一見人間嫌いといったふうになってゆくことだろう。おそらく自己嫌悪に満ちた、いかがわしくふみ迷える人生を送ることになるかもしれない。にもかかわらず、片側の意識で、ぼくは生涯、人間を愛し、人生を愛してゆくことができるだろう。倫子、それがぼくに君が与えて...続きを読む
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